【高松宮記念】マッドクール史上2頭目の連覇へ
公開日:2025年3月25日 14:00 更新日:2025年3月25日 14:00
上昇カーブを描く
連覇を目指すマッドクールに注目だ。
昨年は1枠2番の絶好枠からインの3番手で脚をためると、直線では荒れ馬場に脚をとられる他馬を横目に内からスルスルと進出。ラスト300メートルで単独先頭に立ち、ナムラクレアの猛追を頭差しのいだところがゴール。馬体は過去最高となる540キロまでパンプアップされ、本格化を感じさせる勝利だった。
その後はよもやの⑪⑫着。だが、敗因は明確だ。
香港GⅠチェアマンズスプリントプライズは大外枠に加えてゲートでは立ち遅れ。そしてスプリンターズSは歴代2位となる前半3F32秒1の超ハイペースに泣かされた。ともに流れに乗れなかったから、悲観する必要はない。
復調の兆しを見せたのが、前走の阪神Cだ。道中は好位3番手から、久しぶりに“らしい”立ち回りを見せた。勝負どころでは競りかけてきたママコチャを振り切ると、ラスト1Fでは単独先頭に。最後は勝ち馬の決め手に屈したものの、差し追い込み決着の展開を0秒1差②着に粘った点は大いに評価できる。
今回は本来の姿に戻ってのGⅠ戦。調教の動きも一段と活気を増し、1週前はCウッドで6F78秒9―35秒5、1F11秒1の猛時計をマークだ。
「十分すぎるぐらいですね。早めに帰厩したことで、いつもより1本、多く乗り込めています。ええ、本当に順調ですよ。前走もかなりいい仕上がりでしたが、今回はさらに上だと思います」(池添学師)
右肩上がりで挑む、春の短距離王決定戦。キンシャサノキセキ以来、史上2頭目の連覇達成となるか。