【金鯱賞】デシエルト連勝街道
公開日:2025年3月11日 14:00 更新日:2025年3月11日 14:00
芝に戻して復活劇
デシエルトが3連勝を目指す。
2歳暮れから3歳春にかけて新馬、1勝クラス、若葉Sを無傷でぶっこ抜いた。春2冠は⑯⑮着に敗れ、秋からはダート路線に切り替えた。初戦のグリーンチャンネルCは千六1分33秒5のレコードVだったが、その後は骨折で1年以上のブランクがあり、③着が最高で昨年のグリーンチャンネルCも⑥着……。この嫌な流れを芝に戻して見事に断ち切った。
アンドロメダSではスッとハナに立って、道中は軽快に飛ばした。直線に入っても脚色は全く衰えず、悠々とゴールイン。②着に3馬身半差、③着はさらに3馬身離す完封劇である。
勢いをつけて中日新聞杯に臨んだ。ここも迷わずハナへ。そのまま4角を回り、追い出されると力強い伸び。2馬身差をつけて、初タイトルを手にした。
「ダートを使っていた時は馬の後ろで折り合いをつけたら、レースの幅が広がると思っていました。でも、いい意味での前向きさが消えていました。ここ2走は前進気勢を出せるようにして、いいゴールの入り方をしています」(安田翔師)
レース後は放牧に出され、2月11日に帰厩。坂路で順調に乗り込まれ、先週水曜に4F52秒1―12秒7をマークすると、日曜にも4F51秒4―12秒3の好時計で駆け上がっている。
「気持ちと体の仕上がりが比例しないと良くないですからね。ここを目標に時間をかけてやってきました」
前走と同じ舞台で、斤量はハンデ58キロから別定57キロと1キロ軽くなるのは好材料。このままノンストップで突っ走りたい。