【チューリップ賞】今週で勇退の河内師、武豊とのコンビでウォーターガーベラ一発あるか

公開日:2025年2月27日 14:00 更新日:2025年2月27日 14:00

鞍上はこのレースの穴メーカー

 今週末の競馬は3月1日(土)、2日(日)。そして4日(火)をもって70歳の調教師は定年を迎える。対象となるのは関東が石毛、宗像。関西は音無、河内、木原、鮫島、藤沢則の計7人だ。

 また、同日をもって村山師が勇退する。

 本来は2月いっぱいで定年となるが、例えば今年の場合、出馬投票が木曜で2月、競馬が3月となり、この間に厩舎が変わっていてはいろいろと不都合が生じる。

 こういったケースを解消するために、2020年から競馬施行規程に「調教師免許の満了日が木曜日、金曜日、または土曜日であるとき、有効期限後における最初の火曜日まで延長する」という文言が追加された。今年はこれが適用されるのだ。

 重賞に出走するのは土曜中山のオーシャンSがクムシラコ(石毛)、テイエムスパーダ(木原)に、日曜中山の中山記念がカラテ(音無)、リフレーミング(鮫島)、そして日曜阪神のチューリップ賞はウォーターガーベラ(河内)、サウンドサンライズ(音無)。

 今年、重賞勝ちがあるのは音無、河内の2厩舎だ。中でも音無厩舎はプロキオンSをサンデーファンデーで制して、先週のフェブラリーSは3頭出しを敢行。サンライズジパングが②着している。

 そして河内厩舎は東京新聞杯をウォーターリヒトで制した。

 チューリップ賞に出走するウォーターガーベラはもちろん、ウォーターリヒトと同じ馬主。河内師のラストを飾ることができるか。

 騎乗するのは武豊。河内師とは、かつて武田作十郎厩舎の兄弟弟子だった間柄だ。

 その武豊はチューリップ賞を過去5勝(オープン特別の時代も含めると7勝)している。これは最多勝利記録である。

 初勝利は06年アドマイヤキッスで、13年クロフネサプライズ、21年メイケイエール、23年モズメイメイ、24年スウィープフィートと近年、よく勝っている重賞のひとつだ。

 しかも、この中で1番人気はメイケイだけ。モズは7番人気、スウィープは5番人気での激走だった。

 しかも、昨年は②着セキトバイーストが9番人気、③着ハワイアンティアレが15番人気だったこともあり、3連単は169万3290円の大波乱に。ここまでではないものの、モズが勝った時も15万馬券に。武豊はチューリップ賞においては穴メーカーともいえそうだ。

 果たして、河内師のラストを重賞Vで飾ることができるか。勝てばドラマになることは間違いなしだ。

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