（２月１９日分から続く）
　また、こんなことも。「パドックキャスターって夏はお休みになるんですよ。その時季は北海道や福島、新潟と現地に観戦に行きました」。競馬に興味はあっても実際には全く知らなくて……という友人を誘って。それがとても楽しかったそうです。

「わからない人に説明してあげるって、すごく勉強になるよね」。

「そうなんです。アウトプットって大事ですよね」と盛り上がったり。

「ビギナーズラックってホントにあるんですよー。私より友達の方が当たったり」。仕事に対する真摯な姿勢はもちろんですが、心から競馬を楽しんでいる様子はとてもうれしいことです。

　パドックキャスターを経て、現在は全レース中継のキャスターとして活躍しているわけですが、２０１８年の５月からということは今年５月で丸７年！　立派なベテランと言えます。

　最初にコンビを組んだのは大澤幹朗さん。「とても厳しかったんですが、大澤さんからはキャスターとしての心得や、競馬のノートの作り方などを教えていただきました。番組を進行する上での基礎というか土台を作ってもらったという感じです」。

　そして次は小堺翔太さん。「もう競馬愛ですね。〝もっと楽しみながらやりましょう〟と言ってもらいました。私たちが楽しんでやることでファンにも伝わるとも言われました」。ひとしきり、ここで小堺さんの話に。

「いつでもどこでも会うよね」。中央でも地方でも、本当に小堺さんとはよく会うんです。それに「あれ？　あの馬なんでしたっけ？」というよくあるシーンでも小堺さんは正しいことを即答してくれるなどなど。

　そして現在は吉原完さん。これまで午前の担当だったのが、昨年からは午後の担当になります。「レース回顧や明日のレース展望などもあり、重賞の進行も初めてで。昨年はチャレンジの１年でした」。今は「ようやく流れをつかめてきたかな」という段階だそうです。
（続きは３月５日に更新）