田中翔大 必翔馬券

【田中の日曜競馬コラム・京都記念】

公開日:2025年2月15日 17:00 更新日:2025年2月15日 17:10

 今回のプラダリアは買いでいい。

 理由は調教の動きにある。もともと追い切りと実戦が直結するタイプであり、好調時は直線で自ら手前を替える。それが見られなかったのが、昨秋の京都大賞典だった。

 酷暑の影響で放牧先では満足に乗り込めず、帰厩後は馬体を絞るのに精いっぱい。動きは上向く気配がなく、1週前のCウッド追いではいっぱいに追われながら格下に2馬身以上遅れていた。さらに最終追い切りの坂路では終始、右手前のままで、鞍上のアクションにも反応はなし。4F54秒4―12秒7と本来の動きには遠く及ばず、レースは⑦着に敗れた。

 見違える動きを見せているのが今回だ。

 1週前のCウッド追いでは、僚馬2頭を大きく追走する形から、余力十分に最先着。6F82秒8―37秒0、1F11秒4と時計も上々だった。そして直前の坂路では、軽く仕掛けられた程度で4F53秒0―12秒3。鞍上のアクションを待たず自分から左手前に変換したところに、体調の良さを感じた。

 これには騎乗した池添学師も「めっちゃ良かったですよ!」と興奮気味。続けて「スパッと手前を替えたし、体も上手に使えてた。完歩も夏より全然良いですからね。申し分のない仕上がりです」と自信ありの口ぶりだった。

 振り返れば昨年は当該レースを勝ち、大阪杯↓宝塚記念を転戦。⑥④着で着差はともに0秒4と、強敵相手に互角の戦いを演じてきた。これがこの馬、本来の姿だ。

 完全復調となった6歳シーズン初戦。まずは連覇を決める。

田中翔大の予想買い目を見る

2月16日(日)京都競馬場

関連レース

田中翔大

“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間