【エルフィンS】牝馬の出世レースを勝つのは──。期待が高いキズナ産駒ダノンフェアレディ

公開日:2025年2月5日 14:30 更新日:2025年2月5日 14:36

シャダイカグラ、キョウエイマーチ、ウオッカ、マルセリーナに3冠デアリングタクトがV

 京都では土曜に牝馬の登竜門となるエルフィンSが行われる。

 21~23年は中京施行だったが、昨年から再度、京都外回りに舞台が戻った。

 このレースの歴史は古く、多くの名牝を生んできた。89年に武豊で制したシャダイカグラ、翌年に河内で勝ったアグネスフローラは桜花賞馬に。91年のイソノルーブルはオークスをV。97年キョウエイマーチ、98年ファレノプシスは桜の女王となった。

 2000年代では05年エアメサイアは秋華賞馬、07年にはすでに2歳女王だったあのウオッカが3馬身差で勝って春GⅠへのステップとした。09年レッドディザイアは秋華賞馬、11年マルセリーナは桜花賞馬となったが、少しの中休み期を挟んで、20年に制したデアリングタクトはご存知、無敗の3冠牝馬に輝いた。

 今年はどの馬が春のクラシックへ勝ち名乗りを上げるのだろうか。

「凄くいい動き。素質は間違いない一頭」(橋口調教師)

 現3歳で初の新馬勝ちを収めたのが、キズナ産駒ダノンフェアレディだ。

 昨年の6月1日、2歳新馬の開幕戦となった京都でハナから押し切り、世代の先陣を切った。半馬身差の②着だったショウナンザナドゥが次戦で勝利し、GⅢアルテミスS③着、2歳GⅠ阪神JFで④着だから、ハイレベル戦を制したとも言える一頭だ。

 その後、種子骨靭帯炎の発症で長期の休養となったが、12月24日の帰厩以降は調教でよく動けている。年始の9日には坂路で4F52秒6をマークし、1週前のCウッド追いでは坂井騎乗で6F80秒9、3F36秒4─11秒7。併走相手を3馬身と千切ってきた。

 管理する橋口師も期待を隠さない。

「脚元の心配はないですし、1週前でガラッと変わってくれましたね。凄くいい動きで、鞍上もいい感触を掴んでくれていました。新馬戦はノーステッキで1分33秒8の時計も優秀。そこから、背丈が伸びて成長していますからね。素質は間違いない一頭。春に向けていい競馬をしてくれると思います」

 出世レースを勝ち上がれるか。

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