水曜朝、ジャパンC出走のオーギュストロダンを管理するエイダン・オブライエン調教師が美浦の施設を見学。その際、数人の調教師と意見をかわした。
その中のひとりが開業1年目の千葉師だ。
「毎朝、“どういう点に注意して馬を見ているのか”“距離適性はどこを見て判断しているのか”などの質問をさせていただきました。答えは明確で、確固たる信念を持たれたホースマンでしたね。目つきは鋭く、いろいろと観察しているのが伝わりました。貴重な時間、経験をさせてもらいました」
世界中でGⅠを勝った名伯楽。満を持して日本のGⅠを勝ちにきただけに、その走りに注目だ。
【東京10R・シャングリラS】 勝ちにきたのはのはユキマルもそう。
昇級してから④④着だが、これまではどうしても脚元の関係で坂路中心の調整。だが、今回は違う。
「中3週ですが、脚元の心配が解消して、ウッドで攻めた調教をこなしてきました。前走は外枠が響いただけで、このクラスはもちろん、上を目指せる馬。状態が違う今回はキッチリ勝ちたい。脚をためる形ならビュンと切れる脚を使いそうですしね」と尾形和師だ。
まだ底を見せていない能力を含めて、再度、狙いたい。
馬とは関係のない家庭環境で育った。ただ、母親がゲンダイの愛読者で馬柱は身近な存在に。ナリタブライアンの3冠から本格的にのめり込み、学生時代は競馬場、牧場巡りをしていたら、いつしか本職となっていました。
現場デビューは2000年。若駒の時は取材相手に「おまえが来ると負けるから帰れ!」と怒られながら、勝負の世界でもまれてきました。
途中、半ば強制的に放牧に出され、05年プロ野球の巨人、06年サッカードイツW杯を現地で取材。07年に再入厩してきました。
国枝、木村厩舎などを担当。気が付けば、もう中堅の域で、レースなら4角手前くらいでしょうか。その分、少しずつ人の輪も広がってきたのを実感します。
「馬を見て、関係者に聞いてレースを振り返る」をモットーに最後の直線で見せ場をつくり、いいモノをお届けできればと思います。