【京都11R・マイルチャンピオンシップ】 頭を悩ませたのが欧州から参戦するチャリンの存在。今年はクイーンアンS、ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベスⅡ世SとマイルGⅠで3勝を挙げた本物の欧州トップマイラーだ。
欧州馬だけに日本の馬場にマッチするかがポイント。父は日本でも高松宮記念馬マッドクールを出したダークエンジェル。母系にデインヒルが入るのもマッドと同じなら十分に日本の馬場をこなせそうな配合ではある。とはいえ、レースとの相性となると疑問符がつく。
前10年のマイルCSで京都で行われた7回の勝ち馬の父を見ると、ハービンジャーとディープインパクトが2勝ずつ。残りもステイゴールド、スクリーンヒーロー、ロードカナロアと意外にも中距離型が中心なのだ。
勝ち時計も1分33秒台の決着が4回と1分31秒台の決着もザラな春の安田記念と比べて持久力が必要なレースといえる。
その点でチャリンはスピードに寄り過ぎの感があるのだ。実績は認めても△まで。
◎はブレイディヴェーグ。こちらも父はスピードタイプのロードカナロアだが、母の全妹がオークス、秋華賞2冠のミッキークイーン。母インナーアージも千六百~二千五百で4勝と中距離寄り。母系でスタミナを補う配合だ。
昨年のエリザベス女王杯勝ち馬でマイルは初参戦となるが、父を思えば距離短縮は問題なし。同じカナロア産駒で母系でスタミナを補う配合の代表格といえば、母がエ女王杯勝ち馬フサイチパンドラのアーモンドアイ。通算11勝のうち最多の4勝がマイル戦で、この配合は得意距離のレンジが広がるイメージで見ればいい。
実際、前走の府中牝馬Sは上がり3F32秒8をマーク。この強烈な決め手は逆にマイル向きの印象すらある。その前走が11カ月ぶりの一戦。たたいた上積みがあるここも自慢の末脚が炸裂する。
競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。