【マイルCS】ナミュール今年も決める
公開日:2024年11月12日 14:00 更新日:2024年11月15日 11:07
「高いレベルを保ってきています」(小川陽助手)
ナミュールが連覇に挑む。
3歳春にチューリップ賞で初タイトル獲得。しかし、3冠では1番人気に推された桜花賞で⑩着に敗れ、オークスは③着、秋華賞は②着とあと一歩及ばなかった。
その後もなかなか勝てなかったが、昨秋にブレークした。休み明けの富士Sを差し切って重賞2勝目。続くマイルCSでも直線一気を決めてGⅠウイナーに輝く。上がり3F33秒0はもちろんメンバー中、最速だ。
暮れには初めて海外に遠征して、香港マイルで③着。今春もドバイターフで惜しい鼻差②着。帰国初戦のヴィクトリアマイルこそ⑧着でも、安田記念では直線では力強く伸びて香港の怪物ロマンチックウォリアーの半馬身差②着。3F32秒9は最速だった。
小川陽助手は「ヴィクトリアマイルは今でも状態的には良かったと思いますが、レースは動けなかった。でも、安田記念で“まだやれる”というところを見せてくれましたね」と話す。
夏場は放牧でリフレッシュ。10月24日に戻り、高野厩舎流の坂路2本乗りで順調に仕上げられている。先週水曜には4F56秒1―12秒1で駆け上がった。
「放牧でいい休養ができました。何も心配がない状態で、調整面も問題なし。やりすぎないように気をつけることぐらい。昨年の秋からカイ食いが良くなって、見た目というより、中身の面で違ってきたと思います。去年のマイルCSの頃から高いレベルを保ってきていますよ」
チューリップ賞、富士Sが久々だったようにテッポウの利く気性。昨秋、今春のGⅠで見せた末脚が最大の武器だから、外回りの直線はぴったり。期待がどんどん膨らむ。