【マイルCS】チャリン英国から勝ちにきた

公開日:2024年11月12日 14:00 更新日:2024年11月15日 11:07

GⅠ3勝の実績は断然

 英国の刺客チャリンに注目だ。

 2歳時は4戦して2勝、②着1回、③着1回。3歳時は7戦して勝ち鞍はなく、②着1回、③着が3回あるだけだった。

 それが4歳の今年、いきなり目覚めた。ここまで7戦して5勝、②着2回とオール連対。GⅠも3勝だから凄い。

 ビッグタイトルの第1弾は英国のアスコット競馬場で行われたクイーンアンS。中団の前めで運んで、早め先頭から2馬身4分の1差で押し切った。

 続いて、仏国のドーヴィル競馬場のジャックルマロワ賞。7頭中、6頭がGⅠ馬という豪華メンバーとなった。ここでは3、2番手とポジションを上げて、残り300メートルあたりで先頭に立つと、後続を突き放して3馬身差でゴールイン。

 仏国2戦目のムーランドロンシャン賞は②着で英国に戻り、アスコット競馬場のクイーンエリザベスⅡ世Sへ。道中は手応え良く好位を追走。馬なりで先頭に躍り出た後、外から迫るファクトゥールシュヴァルとのたたき合いを制すると2馬身差をつけた。③着はさらに4馬身4分の1差の強烈な勝ちっぷりだった。

 来春に仏国で種牡馬入りが決まっており、その前にマイルCSでGⅠ4勝目を目指すことに。先週水曜に関西空港経由で三木ホースランドパークに入厩した。木曜の計量では英国をたつ時の馬体重に戻ったとのことだから、疲れなどはなさそう。きょう(12日)京都競馬場に移動して調整される。

 父のダークエンジェル産駒には今春の高松宮記念①着、昨秋のスプリンターズS②着のマッドクールがおり、日本の馬場で走っても不思議ない背景がある。加えて、日本で何度も美酒を味わっている新コンビのムーアも心強い。

 英国馬のJRAのGⅠ勝ちとなると、11年にエリザベス女王杯の連覇を決めたスノーフェアリー以来となる。その時の鞍上もムーア。果たして、結果は――。

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