連覇目指すナミュールに立ちはだかるのは欧州からの刺客!?

　今週は京都でＧⅠマイルＣＳが行われる。出走予定馬は別掲の通り。今年はまさに秋のマイル王決定戦にふさわしい好メンバーが顔をそろえた。

　まずは昨年の勝ち馬ナミュール。その後は勝ち鞍こそないものの、香港、ドバイでも③②着と海外の強敵相手にもヒケを取らないレースぶり。春の安田記念も香港のロマンチックウォリアーに０秒１及ばなかったものの、国内最強マイラーであることは間違いない。２０、２１年のグランアレグリア以来、史上７頭目の連覇を狙う。

　立ちはだかるのは海外からの刺客。今年は欧州から大物が来日する。英国のチャリンは４歳の今年が７戦５勝②着２回。クイーンアンＳ、ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベスⅡ世Ｓと欧州の主要マイルＧⅠ３勝のマイル王だ。年内で引退、種牡馬入りが決まっており、ここがラストランの予定。父ダークエンジェルの産駒は日本でも好走例があるだけに、欧州馬でも日本の馬場をこなす可能性は十分ある。

　昨年のエリザベス女王杯馬ブレイディヴェーグがマイル路線に参戦。前走の府中牝馬Ｓは脚部不安明けながら上がり３２秒８で差し切った。決め手はメンバー屈指なだけに、初のマイル戦で一気に頂点取りがあっていい。

　他にも復権を目指す一昨年の覇者セリフォス、マイル重賞３勝で昨年②着のソウルラッシュ。富士Ｓ勝ちの上がり馬ジュンブロッサムはＧⅠ初挑戦で頂点を狙う。