秋華賞コガネノソラだけじゃない この先、丹内に注目すべき理由

公開日:2024年10月10日 14:00 更新日:2024年10月10日 14:00

 先週の凱旋門賞ではアイルランドのアルリファーに騎乗して⑪着だった武豊。またしても勝利は持ち越しとなったが、凄いのはやはりこれが11回目の騎乗ということではないか。

 JRAでの通算勝利数4537に始まり、GⅠや重賞にまつわる記録の多くは武豊が持っていると言っても過言ではないが、そんなレジェンドですら「この記録は抜かされてしまうかも」と自身で語っている記録がひとつだけある。

 それが通算の騎乗数。先々週(先週は凱旋門賞のため、騎乗なし)まで実に2万4778回。もうすぐ2万5000回というところまで来ているが、これに迫っているのが幸。通算2万4157回で、その差は621回しかないのだ。

 武豊は55歳とは思えないほどの若さを保っているが、今年の騎乗数は427回で幸は637回。確かにこのペースだと、あと3年ぐらいで逆転しそうな感じはある。

 しかし、そんな幸ですら、今年の騎乗数は4位だ。その上にいるのは鮫島駿651回、西村淳の664回だが、断トツなのが実は丹内。ナント、745回で他のジョッキーを圧倒している。

 丹内は04年のデビューし、2年目の05年には年間で584鞍も乗って、27勝を挙げていた。

 その後、08年には211回で3勝止まりと大きく成績が落ちたこともあったが、10年には500台に回復。特に騎乗数が増えたのは20年以降で、720、755、804、862と昨年までずっと増えっぱなしなのだ。

 ちなみに、昨年は松山が901回でトップ。以下、岩田望で877回、鮫島駿の873回と続き、丹内の862回は4位だが、これが自己最多。

 過去の最多はやはり幸で、10年に史上初の年間1000回騎乗を達成。最終的には1008回だった。

 最近の丹内は1日9鞍騎乗は当たり前。6月15、16日の函館競馬では全24鞍に乗っていた。

 そして前回の3日間開催である9月14~16日には30鞍騎乗と、とにかくタフ。今年、ここまでの開催日数が82で、騎乗数745回から、1日平均では9・08回。現在のペースでは年間960~970回くらいのペースで記録更新は難しそう。

 しかし、この3日間競馬でも秋華賞は有力馬の一頭コガネノソラに騎乗し、新潟では超売れっ子である。今年、この先の注目ジョッキーとして挙げておきたい。

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