もう知り合ってどれくらいになるのか。競馬の仕事をしながら、なんとなく会って挨拶をして……。気がつけば飲み会で一緒になることもあり、競馬の友達としてすっかり定着した感のある梶原もじゃさん。普段、私は「かじぼー」と呼んでいます。ちなみに「かじわら」ではなく、「かじはら」です。
梶原さんは大学を卒業してラジオたんぱ、現在のラジオNIKKEIに入社、その後はフリーライターを経て、現在は某共同出資クラブの社員として活動しています。
私が認識しているのはすでにライターだった頃。「え? もともと、たんぱだったの?」なんてびっくりしたのを覚えています。
先日、競馬ファンがよく読む週刊競馬雑誌に梶原さんの文章が掲載されていて、いよいよ登場をお願いしようかなと思った次第。実は随分前から話はしていたのですが、立場が社員ということもあり、少々遠慮していたのです。
ドキドキしながらメッセージを送ると、わざわざ電話でOKを伝えてくれたのですが……。なかなか忙しいスケジュール。北海道に行く予定もあったりで、その中でなんとか時間を割いての取材となりました。
忙しいというのにはもうひとつ理由があって、仕事以外でもとってもフットワークが軽い梶原さん。普段からよく音楽ライブに出かけている旨のSNSの投稿を見かけますが、先日のパリオリンピックにも出かけて、日の丸を振って日本選手を応援。しかも観る試合がほとんど日本人選手が金メダルをとったもの。〝いいタイミングに行ってるなぁ〟なんて遠く日本からうらやましく感じたものです。
ちなみに「もじゃ」というのはライター名。文章を書くのが得意な方に私の原稿をチェックしてもらうのは、はなはだ恐縮ではありました。
さて実際に会って、そもそもどうしてラジオたんぱに入ろうと思ったのか。話はそこからスタート。「競馬の番組のディレクターになりたかってん」。そう、梶原さんはずっと関西弁。生まれは神戸。震災も経験しています。
大学も関西。志をもって入社したものの、配属は競馬以外の営業。ラジオたんぱは土日は競馬の実況中継が主体になりますが、平日は株などの経済番組や医療、または受験などに特化した番組編成となっており、競馬とは全く関係のない仕事。それも仕方ありません。
関西でのたんぱの競馬番組はアナウンサーと技術(音声さんなど)で成り立っていて、ディレクターの存在がなかったのです。
しかしながら、競馬番組のディレクターになりたいと思わせたのはなんだったのでしょうか。
競馬キャスター
テレビ東京の「土曜競馬中継」などでリポーターを務め、競馬サークルに幅広い人脈をもつ。YouTubeの「日刊ゲンダイ競馬予想」で武田、大谷記者とともに出演。また、毎週水曜には「目黒貴子のアツアツ交遊録」を連載中。