【キーンランドC】サトノレーヴ秋GⅠへ期待が高まった

公開日:2024年8月26日 14:00 更新日:2024年8月30日 11:16

北海道千二重賞の連勝はあの名牝以来

 札幌で行われた「サマースプリントシリーズ」の第5戦、キーンランドCを制したのはサトノレーヴ。前走の函館スプリントSに続いて重賞連勝を決めた。

 またまた完勝だった。函館スプリントSは最後は余裕しゃくしゃく。②着以下が接戦の中、1頭だけ突き抜けていたが、今回もそうだった。

 初騎乗のレーンもさすがで、ゲートをきっちり決めると、内を見ながら楽々と絶好位をキープ。4角手前でも持ったままの手応えでこの時点で勝利を早々と予感させた。

 そして直線はラスト1Fで先頭に並びかけると、あとは危なげなし。終わってみれば前走以上の0秒3差。スプリント重賞では圧勝といっていい着差で締めた。

 同じ夏の北海道でも、少しの紛れで結果が違ってくるスプリント重賞で連勝をすることはレア。函館スプリントS→キーンランドCの連勝は11年カレンチャン以来の快挙にもなった。

 そのカレンチャンといえば、北海道で連勝を決めた後、スプリンターズSもぶっこ抜いてGⅠウイナーにまでなった。

 もちろん、サトノも期待大でしかない。

 今回はプラス16キロの548キロ。大型馬とはいえ、4月春雷S、そして函館スプリントSと減らし続けていたことを思えばいい馬体増。本番へ向けてのステップとしては理想的になったと思えるうえに、中山も3戦3勝で坂も苦にしない。一昨年の10月の条件戦勝ちは、翌日のスプリンターズSより速い時計だったほどだ。

 その本番には国内勢だけでなく、スプリント本場の香港から高松宮記念③着のビクターザウィナーも再来日予定。さらにメンバーレベルは上がってくるが、今のサトノなら簡単に一蹴してもおかしくない。

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