【七夕賞】レッドラディエンス文句なしの勝利
公開日:2024年7月8日 14:00 更新日:2024年7月8日 14:00
オープン馬の宝庫に加わった新たな〝エース候補〟
ヤマニンウルスがプロキオンSを圧勝した直後に行われた七夕賞。こちらも初の重賞チャレンジとなったレッドラディエンスが勝利を飾った。
これまではだいたい、3、4番手からの競馬だったレッド。だが、今回は前が5F57秒3で飛ばす激流とあって8番手からになったが、そんなことは関係なし。直線で外からディープインパクト産駒らしい末脚を繰り出し、②着キングズパレスに2馬身差をつける快勝だった。
キングズパレスは前走の新潟大賞典で鼻差の②着だったし、③着ノッキングポイントは昨年の新潟記念馬。時計が二千メートル1分57秒9の速さなら、ケチをつけるところは全くない。
長い休養が3回あり、5歳夏にようやくたどりついた重賞タイトル。しかし、デビュー戦で⑥着だった以外は、11戦連続で馬券圏内、9戦連続で連対という超堅実派だ。さらに相手が強くなっても、相手なりで崩れないのは大きな強みになる。
ただ、問題があるとすれば番組選びか。
レッドラディエンスは友道厩舎。まさにオープン馬の宝庫といったトップステーブルだが、短距離馬やダート馬はほとんどおらず、芝中、長距離路線の馬ばかりなのだ。
厩舎の大将格は一昨年のダービー馬ドウデュースで、これに続くのが現3歳の皐月賞馬でダービー②着のジャスティンミラノ。さらにGⅠ大阪杯馬ポタジェに、ヒートオンビート、ヨーホーレイク、サトノグランツ、アドマイヤビルゴがいる。
今後のローテーションは明らかになっていないが、二千から二千四百メートルまで対応しており、狙うはサマー2000チャンプか、それともまだその上か。いずれにせよ、友道厩舎にまた新たな“エース候補”が加わったのは間違いなさそうだ。