宝塚記念はレーン騎乗シュトルーヴェにも注目
公開日:2024年6月20日 14:00 更新日:2024年6月20日 14:00
今週のみのスポット参戦
今週はオーストラリアの名手・レーンが来日。22日(土)は東京で、23日(日)は京都で宝塚記念に騎乗する。
今回の短期免許は1週間のみ。まさにスポット参戦だ。
というのも、今春のクラシックシーズンには来日ができなかった。昨年はタスティエーラでダービーを制する活躍を見せた一方で、斜行やムチの過剰使用などで制裁点が30点をオーバー(最終的には32点)。そのため、JRAは1年間、レーンに短期免許を交付しないことを発表した。さらに、通常なら外国人ジョッキーは3カ月間、日本で乗ることが可能だが、レーンは1カ月短い2カ月しか申請できないことになっていたのだ。
それだけに、今回のスポット参戦は力が入っていることだろう。
実績のほどは言わずもがな。19年4月に初来日し、日曜には東京でいきなり1日4勝をマーク。月曜(この時は3日間開催)は新潟大賞典をメールドグラースで制し、いきなり重賞タイトルをゲットした。
来日3週目の5月12日にはノームコアでヴィクトリアマイルを制し、GⅠ初制覇。以降、昨年のダービー=タスティエーラまでGⅠを5勝、重賞は14勝。JRA通算では146勝を挙げている。
その中には今回のようなスポット参戦でのGⅠ勝ちもある。
その19年には宝塚記念デーまで騎乗し、3カ月の免許を使い果たしていたが、リスグラシューで宝塚記念、次走の豪GⅠコックスプレートを連勝し、同一馬でのGⅠ2勝をクリアしたため、有馬記念の騎乗が可能に。見事にラストランを飾ってみせた。
その一方で、07年には有馬記念ウイークの1週間だけキネーンが来日。ロックドゥカンブの手綱を取ったが、4番人気で④着まで。11年にはダービーウイークにデットーリがスポットで来日。デボネアの手綱を取ったものの、3番人気ながら⑫着だった。
今回、宝塚記念でレーンが乗るのはシュトルーヴェ。今年に入ってから3勝クラス、日経賞、目黒記念を3連勝中の超上がり馬だ。
テン乗りだが、水曜の追い切りで手綱を取ってコンタクトもバッチリ。過去にM・デムーロ、ギュイヨン、キング、モレイラと外国人ジョッキーが騎乗した際は4戦4勝というデータもある。
さらに前走の目黒記念では58・5キロを克服しており、斤量58キロも問題はない。
勢いと鞍上でGⅠも突破するだろうか。