初の函館滞在を決意した永野深い理由とは

公開日:2024年6月20日 14:00 更新日:2024年6月20日 14:00

先週は4勝

 若手とベテランがしのぎを削るのが醍醐味のひとつである函館競馬。

 先週は土曜にレジェンド・武豊が3勝②着3回と騎乗機会全連対を果たして気を吐いたかと思えば、日曜はデビュー4年目の若手・永野が4勝の固め打ち。存在感を示して、土日で実に対照的な結果となった。

 永野自身、今年の函館が初めての滞在競馬。その心中にはこんな思いがあったという。

「自分は大箱の東京が好きなんです。でも、その半面、もっとタイトな競馬をしなければ勝てないという自覚もあったんです。その足りない部分を埋めることを狙って、函館参戦を決めました。それに滞在だと騎手同士のコミュニケーションも取りやすいかと。東西の騎手が揃っているので、先輩に聞きたいことをすぐ聞けそうな雰囲気もあるかなって」

 1週目、すぐに函館初勝利を挙げたのもさすがだが、2週目にはさらにクオリティーを上げて前記の通り、4勝をマーク。その勝利に対する貪欲さがすでに一定の結果を出したと言える。

 当然、今週も騎乗依頼が殺到。中でも、日曜1R・3歳未勝利戦に出走予定のニシノシャミナードは「前走はスタートで寄られる不利がありましたし、直線でもさばきづらいところに。それでも②着ですからね。追い切りの感じは引き続き良かったですし、もう勝たないとダメでしょう」ときっぱり言い切る。

 横山武や佐々木は函館リーディングをきっかけにさらにジャンプアップした。同じ軌道で飛躍を狙う“タケゾー”の手綱さばきから目が離せない。

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