栗東で野球チームを発足してから約2週間が経った。報道各社の20~30代半ばの記者12人ほどが集まり、仕事終わりに汗を流しているが、体の衰えを痛感する。
全員が経験者にもかかわらず、ボール回しすらまともに続かない。しまいには「球が見えない」「足がつった」「肩が限界」だから、実戦は程遠いか。ブランクが長すぎると、勘を取り戻すまでが大変だ。
【京都6R・3歳未勝利】 休み明けでもいきなりから見せ場をつくったのが◎ケーヴァラ。
5カ月の休養明け初戦だった前走はパドックから馬っ気を出していたように、走る方向に気が向いていなかった。それでも好位4番手につけると、直線もじりじり伸びて③着を確保。集中力を欠きながらも、同日の古馬2勝クラスの④着に相当するタイムで走破したから地力は高い。
長欠明けをたたいてガス抜き完了。追い切り時計を見れば良化具合は一目瞭然だ。直前追いの坂路1Fがいっぱいに追って12秒6だった前走時に対して、今回は楽々と12秒2をマーク。動きは素軽くなったから、上積みありと判断できる。
初戦は、後のケンタッキーダービー⑤着馬テーオーパスワードの④着。世代トップのダート馬に0秒5差まで迫っているように、未勝利で足踏みするような馬ではない。ここは順当勝ちだ。
【京都3R・3歳未勝利】 ウインオーブの一発。千四に距離短縮した前走で内容良化。初ブリンカーで一気に争覇圏だ。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。