【函館スプリントS】アサカラキング勝って大舞台へ
公開日:2024年6月4日 14:00 更新日:2024年6月4日 14:00
前走は2馬身差の圧倒V
今週から始まる函館のメインは大激戦ムードとなっている。そんな中、“何としてもここで賞金加算を”との意欲剥き出しなのがアサカラキングだ。
というのも、春の高松宮記念は賞金不足で無念の除外。今後へ向けて何としても賞金を積んでおかねばならないと痛感したからだ。
除外の鬱憤を晴らすかのように前走のモルガナイトSはねじ伏せるように②着以下を2馬身突き放してV。勢いをつけてここへ臨んできた。
中間の調整過程も極めて順調。帰厩してから日曜=坂路、水曜=ウッドと週2本ずつ時計を出してコンディションを整えてきた。
1週前はウッドで併せ馬。僚馬ミスヨコハマを大きく追いかける形。鞍上が押さえるのに苦労するほどの行きっぷりを見せて直線では内へ。いっぱいにたたき出されるとグイグイと伸びてゴールでは併入に持ち込んだ。
タイムは5F65秒4―36秒5、そしてラスト1Fは11秒を切っての10秒9! ますます快調と言っていい動きを見せた。
「乗っていた助手はまだ少し重いと判断したのかな。ゴール過ぎもステッキを入れていたね。でも、これで輸送もあるから仕上がると思う。まだ底を見せていないし、極端な内枠を引かなければ勝てるんじゃないかな」
そう自信を見せるのは斎藤誠師。言葉の端々からはここで結果を出してもサマースプリントシリーズを狙うのではなく、秋の大一番スプリンターズSへ向かう算段のよう。そのプランのためにもますます負けられない一戦となる。