「折り合いがつくようになった」（上原博師）

　ニシノスーベニアの初勝利はダートだが、芝千四～千六百メートルを中心に使われてきた。明け５歳を迎えて覚醒し、幕張Ｓは５馬身差の圧勝劇でオープン入り。続くダービー卿チャレンジＴも上位人気に支持されて好走するなど、メキメキと力をつけている。今回は千八にチャレンジ。その狙いも含めて陣営に聞いた。

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――前走を振り返ってください。
上原博調教師　「３歳の時（アーリントンＣ⑧着）以来の重賞ということを考えれば、まずまずだったんじゃないかな。逃げ馬が飛ばす形で展開的に難しかったけど、いい脚を使って力は見せてくれたと思う」

――千八は初めて。
「年齢を重ねて折り合いがつくようになったし、今なら問題ないはず。短期放牧を挟んでここを目標に調整してきた」

――中間の様子は。
「変わりなくいい状態だね。水曜に坂路で軽く乗って、週末はウッドでビシッと追うのが最近のパターン。順調にきてるよ」

――ここへの見通しをお願いします。
「東京は走り慣れたコースだし、差すだけじゃなく好位で運ぶこともできるから。展開がはまってくれれば。３度目の重賞でどこまでやれるか期待したいね」

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　５月２９日に坂路４Ｆ５８秒３―１４秒１。それが６月１日はウッドで５Ｆ６６秒６―３６秒１、１Ｆ１１秒０と攻めに転じた。いい精神状態を保ったまま本数を消化しており、万全の態勢で水曜の最終追い切りに臨む。