【オークス】ミッキークイーン、ラヴズオンリーユーと樫Vの忘れな草賞勝ち馬 タガノエルピーダも魅力たっぷり

公開日:2024年5月16日 14:00 更新日:2024年5月16日 14:00

距離延長で持ち味全開

 タガノエルピーダが好ムードだ。

 昨年は秋のデビュー戦勝ち後、暮れの阪神JFは抽選で除外になり、牡馬相手の朝日杯FSに向かった。強敵相手に好位を追走して直線ではしっかりと脚を使い、ジャンタルマンタルの③着と好走した。

 今年はチューリップ賞から始動。1番人気に推されたが、④着に敗れて桜花賞の権利を取れなかった。前走は本番と同日の忘れな草賞へ。

 ここは大きく違った。前の3頭が離して飛ばす展開をあわてず騒がず4番手で追走。3角過ぎから差が詰まり、4角では早々と先頭に立った。外から迫ってきた②着馬を振り切ると、ゴール前はもうひと伸びして2馬身半差の完勝劇だった。

 斉藤崇師は「前走は折り合いがついて、いい競馬ができましたね。スタートが速くスッと前へ行けて、引っ掛かるところがない。距離が延びてさらにいいと思います。きょうだいに長いところを走っている馬もいますしね」と話す。

 5つ上の兄タガノディアマンテは万葉S勝ちにステイヤーズS、京都記念②着。2つ上の兄タガノバルコスは二千六百メートルで1勝クラス勝ち。初めての距離がプラスに働いていい。

 中間は在厩調整ですこぶる順調。先週、今週と新コンビのM・デムーロがまたがり、Cウッドの併せ馬。今週は6F86秒8―38秒3、1F11秒7。鞍上も「調教でも我慢が利くし、乗りやすくて賢い馬」と好感触を得た。

 過去10年間のオークスで忘れな草賞の勝ち馬は15年ミッキークイーン、19年ラヴズオンリーユーと2頭が樫の女王に輝いている。

 ラヴズの鞍上はM・デムーロだった。期待がますます膨らむ。

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