【ヴィクトリアマイル】ナミュールGⅠ2勝目を
公開日:2024年5月7日 14:00 更新日:2024年5月7日 14:00
海外経験でさらに進化
ナミュールが帰国初戦にここを選んできた。
牝馬3冠では桜花賞こそ⑩着だが、オークス③着、秋華賞②着と上位争いを演じた。初めて古馬と対決したエリザベス女王杯は⑤着だった。
4歳春のヴィクトリアマイルでは向正面、安田記念も直線で挟まれてしまい⑦⑯着と結果を残せなかった。続けて不利を受けて、嫌な流れになったのだが……。
夏場の充電を経て、秋は大違い。富士Sで久々の先頭ゴールを決めると返す刀でマイルCSも。強敵相手に1頭だけ違う脚色で伸びる姿は、テン乗りで能力をフルに引き出した藤岡康の好騎乗とともに印象的だった。
そして、海外に飛躍。暮れの香港マイルでは0秒4差③着、5歳初戦の前走、ドバイターフではファクトゥールシュヴァルとたたき合いの末、惜しい鼻差②着だ。
高野師は「ドバイは②着という結果に悔しさもありますが、いい競馬をしてくれました。あらためてポテンシャルを存分に感じる競馬だったと思います。いい状態でもっていき、いいリズムで走れば、GⅠで勝負ができる。より充実してきたと感じます」と話す。
帰国後は着地検疫でノーザンファームしがらきに移動。1日の昼まで動かせないルールのため、2日に栗東に戻ってきた。5日には坂路4F55秒8―12秒3をマークし、最終追い切りに備えられている。
「去年の香港から戻った時との比較では、圧倒的にいい姿形でした。それもあって、ヴィクトリアマイルを目指そうということに。牧場の方々の力も借りてという形になりますが、そのバトンを引き継いでさらに良くしていきたいなと思います」
海外での経験を生かしてバージョンアップ。去年の悔しい思いを晴らし、さらにタイトルを増やしていきたい。