【フローラS】クリスマスパレード3連勝で大舞台へ

公開日:2024年4月16日 14:00 更新日:2024年4月16日 14:00

2戦目は内容がガラリ一変

 日曜東京のメインはフローラS。②着以内にはオークスへの優先出走権が与えられる。

 繊細な3歳牝馬だけに波乱も予想されるが、まず注目したいのは2戦2勝の土つかずで臨むクリスマスパレードだ。

 陣営が春の大目標をオークスに置いていたのは、デビュー戦に二千メートルをチョイスをしたことでも明らか。

 結果は勝利を収めたが、加藤士師が「まだ競馬が分かってなかったんでしょう」と苦笑いして振り返るように、レースぶりは粗削りそのもの。

 通過順こそ[2][2][1]で一見スムーズに見えるが、1コーナー過ぎからハミを何度もかけ直して促しつつで、直線入り口でも膨れて外へ行く始末。それでも、立て直して追い出されると一気に伸びてV。②着以下に1馬身以上つけたあたりに素質の片りんがうかがえる内容だった。

 2戦目はガラリ一変。

 同じ[2][2][1]の通過順でも、今度は自ら行く気を見せて鞍上が押さえ気味になるほど。それでも、折り合いはついてリズムのいい運びでスムーズにコーナーを回り、直線へ。坂下では②着馬に迫られたが、二枚腰で突き放して、あっさり2勝目を奪取。あらためて能力の高さを証明する形となった。

 中間は放牧に出されて3月28日に帰厩。調整を開始した。過程は順調そのもので、坂路&ウッドで週2本ずつ時計を出すメニューをこなして、1週前はウッドの併せ馬で5F69秒3―37秒3、1F11秒6を軽く仕掛けてマーク。軽快な脚さばきで好仕上がりをアピールした。

「普段はヤンチャですが、競馬に行けばきちんとコントロールが利く。2戦目でレースぶりが変わったように学習能力が高いんでしょう。東京替わりも問題ない。いい結果を出してオークスへ向かいたいですね」

 指揮官も“あくまでここは通過点”の口ぶり。樫の大舞台へ向けてどのような走りを見せるか、目が離せない。

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