【中山グランドジャンプ】現役3頭の障害GⅠ馬が競演

公開日:2024年4月11日 14:00 更新日:2024年4月11日 14:00

 中山の土曜メインに組まれているのが26回目となる障害のGⅠ中山グランドジャンプ。ここには現役で3頭しかいない障害のGⅠウイナーが集結する。

 22年の中山大障害を制したのはニシノデイジーだ。平地でも18年の札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを連勝。ホープフルSで③着した脚がある。

 22年5月から障害に転向。初戦③着から2戦目に勝ち上がり、秋陽ジャンプS②着から初の重賞挑戦でビッグタイトルを射止めた。

 昨年も中山グランドジャンプに挑戦したが、あいにくの道悪で追走に苦しみ、1番人気を裏切る⑨着だった。

 暮れの中山大障害では②着。2度目のGⅠ制覇で王者の地位を奪い返したいところだ。

 その道悪だった昨年のこのレースの勝ち馬がイロゴトシ。②着馬に3秒1もの大差をつける圧勝だった。

 しかも、当時は障害転入4戦目。2戦目の未勝利を勝ち上がり、ペガサスジャンプS③着から大きく前進した。

 秋は順調に使えず、東京ハイジャンプ⑥着の1戦のみ。今年は平地3勝クラスのスピカSをたたいての参戦だ。

 熊本産馬としては21年北九州記念を制したヨカヨカに次ぐ重賞ウイナーで、GⅠ制覇は初めてのこと。この中間は攻め馬の動きも良くなり、復活劇があるかも。

 だが、この2頭に立ちはだかるのが現王者のマイネルグロン。暮れの中山大障害の勝ち馬だ。

 ニシノデイジー、イロゴトシとは異なり、ビッグタイトルを手にしたのは入障10戦目。未勝利勝ちにも3戦を要したが、昨年3月に阪神のオープンを勝ってから、オープン、東京ハイジャンプ、中山大障害、阪神スプリングジャンプと現在5連勝中。しかも、ここ2戦の着差が1秒7、1秒2とレースを使うごとに強くなっていった。

 16年から22年までトップに君臨していたオジュウチョウサンがステイゴールドの産駒。マイネルグロンはステイゴールド産駒のゴールドシップを父に持つ。

 そして主戦はオジュウと同じ石神深。99年に障害にもグレード制が導入されて以降、GⅠ制覇が実に11回。これに次ぐのが西谷誠の4回だから、他の追随を許さない。

 ここまで23回のGⅠ騎乗で〈11 0 0 12〉が通算成績。今回勝てば、①着、着外ともに12回で勝率5割という驚異的な成績となるが……。まずは新旧のジャンプチャンピオンの競演に注目だ。

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