【高松宮記念】ウインマーベル進化を遂げた

公開日:2024年3月19日 14:00 更新日:2024年3月19日 14:00

価値大の走りで2連勝

 5歳馬ウインマーベルが満を持して、主役としてGⅠ取りに挑む。

 昨暮れからGⅡ阪神C①着→GⅢ阪急杯①着と千四の重賞を連勝してきた。

 2走前の阪神Cは昨秋のスプリンターズSを勝ったママコチャを筆頭にGⅠ馬4頭もいる超強力メンバーを相手に快勝。それも、コースレコードに0秒1差に迫る高速決着と、非常に価値のある走りを見せた。

 続く阪急杯も、これまでは苦手だった道悪競馬。雨が降る重馬場、そして他馬より斤量を1キロ背負った58キロでも、見事に1番人気に応えた。②③着馬とは鼻、首差の大接戦もキッチリ勝ち切る。この馬の良さのひとつである勝負根性を存分に発揮させたレースでもあった。

 ここ2戦の走りはまさに本格化、充実一途の走りといえる。

「外見的には大きく変わってはいませんが、目立つのは精神面。普段から前向きさが出てきたのが一番、大きく変わった点ではないでしょうか」と深山調教師は分析している。

 以前はウッドの調教で5F70秒を切ることができなかった。ムチを入れられても、目いっぱい追われても進んで行かなかった。それが前走時は5F64秒5の自己新をマークしたほどで、進化は明らかだ。

 中3週の今回。1週前追いは同5F67秒3―37秒5、1F11秒5を「しっかりハミを取っていましたし、最後まで集中力があったと思います」と順調ぶりをアピールしている。

 ここまでスプリントGⅠは②⑩⑥着。この一年、千四で②⑤①①着と結果を残しているだけに、久々の千二が大きなポイントとなる。

「課題のスタートはいつも以上に気をつけたいところです。引き続き、ゲート練習は入念に行っていますし、相手は強くなるので、より力の出せるように努めていきたい」

 進化を遂げてリベンジの一戦。3連勝でGⅠ馬の称号を手に入れる。

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