【阪急杯】ウインマーベル主役張る
公開日:2024年2月20日 14:00 更新日:2024年2月20日 14:00
同舞台の阪神Cを快勝
勝ってGⅠ取りへ。ウインマーベルは昨暮れに今回と同舞台のGⅡ阪神Cを制している。
その前走は課題であるスタートを決めると、好位5番手を追走。勝負どころからジワッと前を捕らえに動く。直線で早々と先頭に立つと、しぶとさを生かして0秒1差で後続の猛追をしのいだ。
「差されそうで差されなかったですね。いい勝負根性を見せましたし、最後まで余力がありました。負かした相手を考えると、あらためて、力がある馬だと再認識できました」とは深山師だ。
②着グレナディアガーズ、⑤着ママコチャなどGⅠ馬が4頭もいる強敵を相手に手にした勝利は価値がある。
しかも、勝ち時計の千四=1分19秒3はレコードに0秒1差の出色の数字。過去に阪神Cを制したキンシャサノキセキ、イスラボニータ、グランアレグリア、ダノンファンタジーなど数々のGⅠ馬よりも速い時計で駆け抜けたのだから、大舞台への期待が大きく膨らむ。
今回はその前走と同舞台、同距離。そしてGⅡ→GⅢとなり、主役として、唯一の58キロを背負っての出走となる。
1月下旬に放牧先から帰厩して、1週前はウッドで6F80秒2、5F64秒5―36秒9。道中からの行きっぷりは抜群で、直線も1F11秒7をマーク。以前は全く調教で動かず、70秒―40秒でもようやくだった馬が、見違えるような走り。
「調教駆けしなかった馬が、動けるようになってきました。気合が乗り、気持ちの面で前向きさが出てきたのが調教の動きにつながってきているんでしょう」と指揮官は分析する。
GⅡは②⑤①着、そしてGⅠでは首差②着があり、ここでは断然の存在。
「いい競馬をして、次を迎えられたら。結果次第で高松宮記念に行きたいです」なら、ここは負けられない。