【フェブラリーS】ウィルソンテソーロ今度は主役
公開日:2024年2月13日 14:00 更新日:2024年2月13日 14:00
「東京マイルは凄く合ってる」(小手川師)
ウィルソンテソーロが念願のGⅠ初制覇を目指す。
昨年4月に小手川厩舎に転厩すると、かきつばた記念→マーキュリーC→白山大賞典と交流重賞を3連勝。秋のJBCクラシックこそ⑤着に敗れたが、続くチャンピオンズCであらためてGⅠ級の能力を示した。
スタートで後手に回っていつもよりもポジションが後ろになったが、直線は1頭だけ目立つ末脚で猛追。レモンポップが逃げ切って2番手のドゥラエレーデが③着する前残りの決着の中、②着に割って入った。
そして前走の東京大賞典では一転して逃げの手に。直線で後続を引き離して“やったか”というシーンをつくった。
ラストは同じ勝負服の王者ウシュバテソーロに差されたが、大善戦の半馬身差②着だった。
「最後も一番砂の深いところを走っていたし、相手は世界一の馬ですからね。優介(原騎手)も“圧が違った”と言ってました」と小手川師。
その後は放牧を挟んで1月23日に帰厩。サウジ遠征のプランもあったものの招待が届かなかったため、ここ目標に切り替えて調整が進められた。
1週前追い切りはウッドの併せ馬で併入。
5F73秒7―41秒1と時計こそ控えめでも、「1回骨折している馬なので下(コース)ではあまりやりたくなくて。ただ、競馬の前に1回はやっておきたかったので、時計よりも実戦を想定した併せ馬でした」と、予定通りのメニューをきっちり消化できている。
これまでさまざまな競馬場に遠征しているが、東京マイルでも2戦2勝の実績がある。
「東京マイルは凄く合ってるのかなと思います。ワンターンはいいし、時計の速い決着も合うと思います」
前2走で先着を許したレモンポップ、ウシュバテソーロといった横綱2頭は不在。なら、今度こそこの馬が主役を張る番がきた。