【京都記念】プラダリア巻き返す
公開日:2024年2月6日 14:00 更新日:2024年2月6日 14:00
1週前追いは抜群の切れ味
プラダリアに注目だ。
昨秋は京都大賞典でGⅡ2勝目を挙げると、勢いそのままにGⅠ有馬記念へと駒を進めた。
レースではハイペースを好位3番手から運び、勝負どころでは前を走るスターズオンアースを自ら捕まえに動く強気な競馬。直線はいつもの粘りが見られず⑭着に終わったが、これには理由がある。池添学師がこうだ。
「輸送で体が減っていましたし、レース前は今まで以上にイレ込んで、この馬らしからぬ歩き方でした。それで、ラストはガス欠するような格好に。自分の競馬はできていたんですけどね」
振り返れば、3歳時はダービー⑤着に菊花賞⑦着と世代トップクラスの力を示してきた。さらに昨春の宝塚記念ではイクイノックスの0秒4差⑥着まで迫ったほどだ。つまり、本来であれば前走ほど負ける馬ではないということ。⑭着は力負けの一戦ではない。
巻き返しを図るべく、調教にも力が入る。
先月18日に短期放牧から帰厩すると、2週前(24日)のCウッド追いでは池添を背に6F83秒9―39秒0、1F12秒1を楽々とマーク。さらに、1週前はしまい重点でラスト1F11秒4のハイラップ締めだ。抜群の切れ味にはトレーナーも「しっかり伸びていましたね。前回より馬の雰囲気はいい」と太鼓判を押す。
今回は輸送の短い京都コースに替わり、メンタルの高ぶりは抑えられるはず。さらに、過去1年で重賞を勝った馬は、同馬を含めて2頭だけだから、メンバーレベルも格段と楽になる。巻き返しは必至だ。春の飛躍に向け、ここは落とせない。