【京成杯】目下2連勝 ジュンゴールドは重賞でも
公開日:2024年1月11日 14:00 更新日:2024年1月11日 14:00
目下2連勝中のジュンゴールドに注目だ。
デビュー戦から強烈だった。
舞台は8月の小倉芝千八。中団インで脚をためて、4角8番手で直線へ。ラスト1Fの時点でも先頭とは4馬身近くの差があったが、仕掛けられてから一気の伸び脚。並ぶ間もなく他馬を抜き去り結局、後続に3馬身半もの差をつけて見せた。まともに走ったのは200㍍少々で、なおかつゴール前では流す余裕すら見せていたのだから、ポテンシャルは相当に高い。
レースぶりに幅を見せたのが、2戦目の紫菊賞だ。
スタート直後は4番手を進んでいたが、スローペースと見るや3F通過地点で一気に先頭に。ラスト千㍍から徐々にペースを上げていき、12秒0─11秒8─11秒6─11秒0─11秒4のラップを刻んで押し切った。
ラスト5Fを57秒8でまとめた心肺機能はさすがの一言で、レースセンスも非凡。クラスが上がりながら、またも後続を0秒6千切って見せたように、底知れない魅力がある。
10月の時点で2勝をマーク。使おうと思えば、暮れの朝日杯FS、もしくはホープフルSも使えたはずだった。だが、陣営はGⅠに見向きもせずに、休養を選択。これが正解だった。
「放牧先での感触が良く、いい状態で帰ってきました。もともと歩様が硬く感じるタイプなのですが、今回は今までで一番、伸びやかに走れているんですよ。無理せずに使えているのが良いのでしょうね」(大江助手)
ここへ向けて、12月中旬から時計を出し始め、その後は週2本ペースでCウッド6F追いを敢行。これだけしっかり負荷をかけられているのは、馬体がしっかりした証拠に他ならない。
さらに、時計の出方も違う。
注目したいのは1月4日の1週前Cウッド追いだ。この日は雨の影響で力を要す馬場コンディションとなっており、古馬でもラスト1F12秒台後半がザラ。そんなタフな状況下にもかかわらず、同馬は1F11秒4の好時計をマークしてきたのだ。これは木曜の4位タイとなる好時計であり、3歳馬の中では最速タイだった。脚力は間違いなくパワーアップしている。
2歳時よりも明らかに動きは良化。加えて陣営は「攻めよりも、競馬に行って良さが出るタイプ」だから、確実に前2戦以上のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。〝重賞でも〟の期待でが高まる。