【有馬記念】暮れの大一番にリンクするコース好走馬を探せ!
公開日:2023年12月21日 14:00 更新日:2023年12月21日 14:00
特に相性がいいのは宝塚記念の阪神二千二百㍍
有馬記念は天皇賞・秋やジャパンCの東京とは異なり、小回り中山の内回りコースを使用。かなりトリッキーなコースといわれる。
だからなのか、好走する馬には、どのコースのどのレースで結果を出しているか、という共通点が見える。
まず、ひとつは阪神二千二百メートル。宝塚記念の舞台だ。同じ小回り、右回りで距離も比較的近い。
そして有馬記念が長距離戦とあって、スタミナが問われる菊花賞、天皇賞・春の好走馬。そして同じ競馬場である中山二千メートルのGⅠ、もしくは二千二百メートルのGⅡ好走馬。過去5年間、馬券圏内に入った15頭のうち、18年の勝ち馬ブラストワンピース以外は、すべてこのいずれかで連対の実績がある。ちなみに、ブラストは菊花賞で④着だ。
同年の有馬記念で②着したレイデオロは中山二千のGⅠホープフルS勝ち、③着シュヴァルグランは天皇賞・春で②着している。
19年の勝ち馬リスグラシューは宝塚記念、②着サートゥルナーリアは皐月賞、③着ワールドプレミアは菊花賞をそれぞれ制している。
20年の①着クロノジェネシスは宝塚記念馬、②着サラキアはエリザベス女王杯の②着馬。この年は阪神二千二百メートルで行われている。そして③着フィエールマンは天皇賞・春の勝ち馬だ。
21年の勝ち馬エフフォーリアは皐月賞勝ち、②着ディープボンドは天皇賞・春で②着、③着は前記クロノジェネシスだ。
昨年のイクイノックスは皐月賞②着、②着ボルドグフーシュは菊花賞②着、③着ジェラルディーナはエ女王杯勝ち。これも阪神でのものだった。
この観点から穴馬を探していくと、まず天皇賞・春からは②着ディープボンドだ。実際、一昨年の有馬記念②着馬で、コース適性、スタミナともに十分。
宝塚記念組からは②着スルーセブンシーズ。中山での重賞勝ちもあり、凱旋門賞④着ならスタミナ面も文句なし。
中山二千メートルのGⅠなら皐月賞馬ソールオリエンスが妙味ありか。これまではずっと迎え撃つ立場だったが、今回は初めて人気のプレッシャーから解放される。
鞍上の川田は先週、同じ社台レースホースの勝負服でGⅠを制している勢いも(朝日杯フューチュリティS=ジャンタルマンタル)。今回、最もおいしいのはこの馬か。