【朝日杯フューチュリティS】ダノンマッキンリー大駆けムード

公開日:2023年12月14日 14:00 更新日:2023年12月14日 14:00

ポテンシャルは世代トップクラス

 底知れぬポテンシャルを持つダノンマッキンリーに注目だ。

 9月の阪神千四でデビュー。好位2番手からノーステッキで1馬身4分の1差つけて押し切った。続く前走の秋明菊賞では出負けしたものの、中団から上がり最速の3F34秒0で2馬身半差のワンサイドゲーム。クラスが上がりながらも着差を広げて勝つあたりは、能力の高さといえよう。

「道中はリズムを崩さずに、力むことなく折り合えていた。ラストもいい脚を使えたし、収穫のあるレースだったよ」(田代助手)

 評価できるのは勝ちっぷりだけではない。時計面も秀逸だった。

 京都芝千四の2歳戦において1分20秒7は歴代5位タイ。19年ファンタジーS=レシステンシアと同タイムだ。

 しかも、レース当日は前日の雨で“稍重”スタート。昼過ぎにようやく良に回復したが、パンパン馬場とは程遠いコンディションだった。その中での記録だから値打ちあり。

 その後は短期放牧に出て、大一番に向けて調整されている。1週前は初コンビを組むルメールを背にCウッド4F58秒4―13秒3。直前は4F53秒4―37秒1、1F11秒2で軽快に駆け抜けた。

 陣営も「先週は感覚を掴んでもらう調整で、直前はサッと。体はできているから、維持する形で十分だよ」と高値安定をアピール。初のマイル戦にも「前走の感じなら、距離はこなせる。素質はGⅠでも十分、通用するものを持ってるからね。ここも楽しみだよ」と問題なしの口ぶりだった。

 ポテンシャルは世代トップクラス。距離の壁を乗り越えてビッグタイトル奪取の期待が膨らむ。

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