【チャンピオンズC】最強6歳世代の意地か、上昇度のある4歳か

公開日:2023年11月30日 14:00 更新日:2023年11月30日 14:00

 先週のジャパンCはイクイノックスが快勝し、GⅠ6連勝で獲得賞金は優に20億を超えて歴代最多に。有馬記念出走か、それとも引退して種牡馬入りするのか。去就が注目される。

 これに挑んだのが3歳牝馬のリバティアイランド。4馬身差もつけられてしまったが、正攻法でのレース運びで先輩2冠馬スターズオンアース、ダービー馬ドウデュースには先着してみせた。

 このように、世代を超えた戦いでは「全体的にどの世代が強いのか」もあらかじめ知っておきたいところ。そこで同世代同士のレースを除いた「3歳上、4歳上」の重賞勝利数を見ていくと……。

 イクイノックスの現4歳は41勝(数字は特記しない限り、JRAのみ)で、目立つほど多くはない。現5歳が55勝、6歳が73勝だから、今後、どれだけ増えていくか、といったところ。

 そういう意味でとてつもなく強かったのが現8歳だ。唯一、100勝超えの108勝をマーク。昨年暮れの阪神Cをダイアトニックが勝って以来、今年の勝利こそないものの、簡単には超えられない記録といえよう。

 世代の筆頭はあのアーモンドアイ。他にもラッキーライラック、ダノンスマッシュ、ブラストワンピースや、ダートではオメガパフューム、コパノキッキングがこの世代。顔ぶれを見ると、うなずけるものがある。

 現8歳はダートでも強く、JRA重賞で18勝。だが、今、この上をいっているのが現6歳だ。すでに19勝を挙げている。

 21、22年のフェブラリーSを制したカフェファラオ、21年のチャンピオンズC馬テーオーケインズ、22年のジュンライトボルトはすべて同世代。つまり、近年のJRAのダートGⅠはこの世代を中心に回ってきた。

 今年も東海S、アンタレスSをプロミストウォリア、シリウスSをハギノアレグリアスが勝利。そのプロミストウォリアは登録があったチャンピオンズCを回避することになったが、それでもテーオーケインズ、ハギノアレグリアスにメイショウハリオと、3頭だけとはいえ、厚みのある世代といえる。

 先日のJBCクラシックでは4歳キングズソードが勝ち、②着も同世代のノットゥルノ。テーオー、メイショウは③④着に敗れた。

 だが、今回はキングズソードは不在。まだ最強6歳が頑張るか、それとも4歳が世代交代を告げるのか、それとも人気の一角で5歳のレモンポップが前走のように能力の違いを見せるのか――。

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