【アルゼンチン共和国杯】アーティット魅力たっぷり

公開日:2023年10月31日 14:00 更新日:2023年10月31日 14:00

 名門・友道厩舎が3頭出しの大攻勢をかけてきた。中でも陣営のトーンが高いのはアーティットだ。

 4月の大阪―ハンブルクCを格上挑戦で勝ち切ると、目黒記念では好位4番手から自ら勝ちに行く競馬を見せた。⑩着に敗れはしたものの、見せ場は十分。初の重賞挑戦を考えれば及第点の内容だった。

 前走のケフェウスSにしても、評価していいレースぶりだった。立ち回りのうまさを生かして好位3番手を確保すると、直線入り口で前2頭を射程圏に。追い出されるとグイグイ伸びて、ラスト1Fでは単独先頭。後続の目標になった分、かわされて④着だが陣営に悲観の色はない。

「瞬発力勝負になってしまいましたからね。持ち味は持久力なので、前走のような展開では分が悪かった。それに、上位3頭はハンデが軽かったですからね。それを考えれば、よく頑張っていると思います」(友道師)

 その後は在厩調整で、ここを目標に乗り込まれてきた。

 抜群の動きを見せたのが、1週前のCウッドでの3頭併せ。ここに出走するユーキャンスマイルとヒートオンビートを4馬身以上も追い掛けながら、直線で一気に突き放す豪快デモを見せたのだ。時計は6F81秒7―36秒9、1F11秒4。追われてからの反応は前走時よりも速く、使われた上積みを感じる走りだった。

「もともと攻めは動くタイプですけど、1週前追い切りはひと際良く見えました。今は本当に具合がいいですね。相手は強いですが、楽しみです」

 4歳秋を迎え、今がまさに充実期。GⅡでも面白い存在だ。

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