【新潟2歳S】アスコリピチェーノ2連勝 課題はこの先の成長力

公開日:2023年8月28日 14:00 更新日:2023年8月28日 14:00

 新潟2歳Sは牝馬アスコリピチェーノが1番人気に応えて快勝した。

 スタートしてから最初のコーナーまでが長い外回りらしく、前半3Fが35秒4とペースが上がらず。そんな展開で力み加減の追走だったが、前を射程圏に入れながら少しずつリズムを取り戻していった。

 直線に向いて残り2F付近で鞍上のゴーサインが出ると、一完歩ごとにグイグイ伸びて1馬身差をつけてゴール。逃げ粘るショウナンマヌエラをきっちりとらえた。

「中間の調教にも乗せてもらいましたし、期待を持って臨みました。(直線に入って)余力も十分に感じていたので、その力をうまくゴールまで運べるように徐々に徐々にスピードを上げるように乗りました。2戦目で馬のリズムも取りやすかったんですけど、いい条件を使ってもらえたと思います」

 こう話して安堵の表情を浮かべたのは手綱を取った北村宏。自身にとっても実に5年ぶりの重賞勝ちだった。

 鋭い決め手は同じダイワメジャー産駒のマイルCS馬セリフォスに通ずる。しかし、母系は早い時期に活躍する傾向で、完成度の高さが大きな特徴である。

 母アスコルティは3歳春までに2勝目を挙げて5歳で繁殖入り。半兄アスコルターレも2歳時にもみじS、3歳2月にマーガレットSを勝った後が続かない。

 今後の成長力がひとつの鍵になりそうだ。

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