【WASJ】史上初の女性ジョッキー優勝、武豊の連覇を阻んで岩田望が逆転V
公開日:2023年8月28日 14:00 更新日:2023年8月28日 14:00
土、日の2日間、合計4戦で覇を競う「ワールドオールスタージョッキーズ」。最終戦までもつれ込む大混戦を制したのは23歳の若武者・岩田望だった。
土曜日を終了した時点では第1戦で勝利したキングが50ポイントで首位ターン。2位に31ポイントの武豊。シリーズ初の女性騎手による優勝か、はたまた“レジェンド”の連覇かと思われた。
しかし、日曜日は両者が急ブレーキ。第3戦はキングがAグループ馬で⑧着、最終戦では武豊がBグループ馬で⑥着とポイントを伸ばすことができず足踏み状態に。上位2人が伸びあぐねる展開で一気にとらえたのが岩田望だった。
全4戦で勝ち星こそ挙げられなかったものの、第1戦はBグループ馬で③着に入り、Aグループ馬騎乗の第3戦では②着と実力馬できっちりポイントを加算。ソツのない騎乗が目立った。
そして、勝負騎乗は最終戦だ。
騎乗したのはDグループ馬。中央のレースでは20年7月から馬券に絡んでおらず、単勝141・4倍で最低人気。それでも、序盤からしっかり出して、“勝ちに行く”ポジション取り。勝負どころでは各馬が内を避ける中で、果敢にインを突いて③着に残して見せた。1枠1番を最大限に利したレースぶりは明らかに優勝を意識しての勝負駆け。ここで15ポイントを加算して見事、優勝をかっさらった。
現在、騎手リーディング5位。トップ10の中では最年少だから、まだまだ伸びしろも大きい。この優勝をきっかけに秋にはさらなる飛躍を魅せるか要注目だ。