【WASJ】〝常連〟モレイラに女性ジョッキー2人が参戦
公開日:2023年8月24日 14:00 更新日:2023年8月24日 14:00
今週は札幌で「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が行われる。コロナ禍で20、21年は開催されなかったが、昨年に再開。夏の札幌では7回目となる。
出場騎手は14人。JRAからは戸崎、川田、横山武、武豊、ルメール、岩田望、坂井。地方代表は高知の宮川実。
外国人ジョッキーは6人。先週から短期免許で騎乗中のモレイラ(ブラジル)のほか、アレクシス・バデル(香港)、レイチェル・キング(オーストラリア)、ルーク・モリス(イギリス)、ウンベルト・リスポリ(アメリカ)、マリー・ヴェロン(フランス)。リスポリは11年に日本で短期免許を取得し、キンシャサノキセキで高松宮記念勝ちが。モレイラ、リスポリ以外は初来日だ。
バデルはフランスから香港へ。20/21年に初めてシーズンを通して現地で騎乗し、58勝でリーディング6位。香港ではGⅠを3勝している。モリスは昨年、凱旋門賞を制したアルピニスタの主戦ジョッキー。
残り2人は女性ジョッキーだ。
キングは英国からオーストラリアに拠点を移した33歳。18年にはスプリングチャンピオンSでGⅠ初勝利を果たした。
今年3月のタンクレッドSでもGⅠ勝ち。今シーズンは競争の激しいシドニー地区で12位の成績を残している。
ヴェロンは16年デビューの24歳。20年には年間84勝を挙げ、18年にミシェルがマークした女性ジョッキーの年間最多勝を更新。リーディング7位と躍進した。
昨年、ロワイヤルオーク賞でフランスの女性ジョッキーでは初となるGⅠ制覇。今年4月にはガネー賞でGⅠ2勝目を挙げている。この2人がWASJをさらに盛り上げることになるだろう。
過去に10回もある②着武豊
さて、過去6回、24レースでの成績を調べ直すと、いくつかの特徴が見えてくる。
最多勝は4回出場して4勝のモレイラだが、馬の力以上に人気になるのがネック。
馬券的に要注目のジョッキーはやはり武豊だ。6回すべて出場して〈2 10 2 9〉。連対した12回の平均人気は「4・83」。毎年、必ず2回は馬券圏内に。17年の土曜以外、1日1度は馬券に絡んでいるから、武豊を買っておけば間違いない!?
前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを含め、武豊のほかに2回優勝したジョッキーは岡部、ペリエ、柴田善、スボリッチがいるが、3回優勝、連覇はゼロ。また、金字塔を打ち立てるか。
外国人ジョッキーは9勝②着7回、地方ジョッキーは2勝②着2回。最も結果が出ていないのが関東所属で、過去に1勝②着3回だけ。今年は札幌リーディング独走中の横山武、新潟で好調な戸崎が出場するが……。
逆に馬は関東優勢。これまで東169頭、西163頭の出走で、関東馬は15勝②着8回だ。一方、関西馬は9勝②着16回。
人気面では1番人気が過去5勝だが、3、4番人気も5勝ずつ。6番人気も4勝。軸は3~6番人気にするのが賢明か。
騎乗馬のランク(出走馬をA~Dにランク付けし、各騎手にそれぞれ1頭ずつ割り振られる)ではAが15勝、B、Cは4勝で、Dランクはさすがに1勝だけ。ただ、Aランク馬で1番人気になっても〈4 5 1 9〉と、あまり信頼性は高くない。ここでも3番人気〈5 0 1 6〉、4番人気〈4 1 1 8〉と、このあたりに穴馬券メーカーとしての魅力がある。