【小倉サマージャンプ】勝てば3連覇&小牧加の重賞初V! 小倉巧者アサクサゲンキは、3年いずれも違う騎手に〝記録〟を届けるか
公開日:2023年8月23日 14:00 更新日:2023年8月23日 14:00
暑熱対策で4R11時20分の発走
夏の小倉は折り返し。今年は4週間と短いため、早くも後半戦に突入する。
京都競馬場の改装工事に伴う日程変更があった前3年は別として、基本的に〝ナツコク〟の重賞は4つある。平地は小倉記念、北九州記念に小倉2歳S。そして、今週土曜に行われる障害重賞の小倉サマージャンプだ。99年に創設されてアップトゥデイトにメイショウダッサイとジャンプGⅠ馬らが勝ち馬に名を連ねる。また、11~14年では騎手の高田がドングラシアス、エムエスワールド、オースミムーン、メイショウブシドウと4連覇と達成した。
そのジャンプ重賞は、今年、4週前の新潟JSと同様に暑熱対策で午前中の4R(11時20分発走)に組まれている。ここで3連覇を狙うのがアサクサゲンキだ。
同馬は、2歳の夏に未勝利から連勝して小倉2歳Sを制しているが、障害入りしてからも小倉は大好きと思えるほど相性がいい。2年前の6歳に小倉でのジャンプ競走を3連勝。3連勝目がこの小倉サマーJで、平地、障害の〝二刀流〟重賞ウイナーに輝いた。昨年もそこからの1年ぶり、7戦ぶりに小倉に戻って連覇を達成。まさに水が合う地でもある。
2年前は熊沢、昨年は石神、今年の鞍上は小牧加
アサクサが重賞を勝つと記録が関わってくる。自身の〝二刀流〟重賞もそうだが、2年前の鞍上だった騎手・熊沢は、星野忍元騎手の持つ歴代最多タイの障害通算254勝目に並ぶ勝利となり、昨年の鞍上・石神は、史上初となる障害10重賞完全制覇に加え、全7場障害重賞勝ちの記録を打ち立てた。
今年、鞍上には2年目の小牧加を迎える。過去障害重賞は10度騎乗して③着が最高。重賞ジョッキーの仲間入りがかかる。同時に勝てば、馬は3連覇をいずれも違う騎手で成し遂げることにもなるから、珍しい記録が生まれることになる。
「前走の新潟JS(④着)を使い、一段とトモに張りが出ましたね。その前走は久々で当日、少しテンションが高かったので、使った今回は落ち着きの面でもよりよさそうです。厩舎の所属でもある加矢太君にも初重賞をプレゼントしてあげられる状態です」
担当の田中助手はこう力を込める。
特別登録のあった10頭が挑む夏のジャンプ重賞。昼前の熱い一戦として注目したい。