【レパードS】ライオットガール前評判を覆すハイレベルの走り

公開日:2023年8月7日 14:00 更新日:2023年8月7日 14:00

牝馬の勝利は13年ぶり

 夏の3歳ダート重賞、レパードSを勝ったのはライオットガール。第2回のミラクルレジェンド以来、13年ぶりに牝馬の勝利となった。

 単勝11・9倍の5番人気。メンバー中、唯一の2勝クラス勝ち馬とはいえ牝馬限定戦でのもの。前走は3勝クラスのマレーシアCで0秒3差④着に好走していたが、戦前の評価は決して高くはなかった。

 しかし、終わってみれば想像以上にハイレベルな走りだった。

 レースはルクスフロンティアが注文を付けてハナを切り、前半3~5F35秒7―48秒3―60秒5とよどみない流れに。これを好スタートから道中は5、6馬身離れた2番手を追走した。

 3コーナーから徐々に差を詰めて、直線入り口では並びかける形。そこからたたき合いで前に出ると、ラストは外から迫るオメガギネスを首差抑えてフィニッシュした。

 自ら前をつかまえにいく横綱相撲で牡馬を一蹴して、勝ちタイムは1分50秒8。これは良馬場では2009年トランセンド、16年グレンツェントに続きレース史上3番目の速さである。

 日曜朝の発表でダートはゴール前の含水率1・8%とパサパサ。9Rの2勝クラス・苗場特別が1分53秒0だったことを思えば、高く評価していい数字だ。

 今年はユニコーンSやジャパンダートダービーといった3歳ダート路線の主要重賞からは出走馬がなし。例年と比べてやや小粒なメンバーになった印象もあった。

 しかも勝ったのが牝馬ということで、今後は過小評価されることがあるかもしれない。しかしながら、内容的には胸を張って重賞ウイナーと言えるもの。今後、古馬相手の重賞戦線でも、軽くは扱わない方がいいことを覚えておきたい。

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