【クイーンS】ドゥーラ巻き返す
公開日:2023年7月25日 14:00 更新日:2023年7月26日 12:59
ベスト舞台で重賞2勝目を
札幌では歴戦の古馬とフレッシュな3歳馬が交じって争われる夏の女王決定戦。大混戦が予想される中、まず3歳馬のドゥーラをピックアップしたい。
昨夏は今回と同じ札幌の芝千八百メートルで新馬④着→未勝利①着→札幌2歳S①着と素晴らしい成績を収めた。
初の重賞タイトルを取った札幌2歳Sも②着以下に1馬身差をつける圧勝で強い内容だったが、注目したいのは1分49秒1の好時計で勝った未勝利戦の方。1馬身4分の3差をつけて②着に下したのは、後にホープフルSを勝ってGⅠ馬となったドゥラエレーデだからだ。
得意の地で久々の勝利を目指すべく、函館入りしたのは7月6日。以降、週2本ずつウッドで時計を出して、1週前は芝コースで主戦・斎藤を背に併せ馬を敢行。
大きく先行する2歳馬を目標に直線1Fでもまだ後ろ。そこから追い出されると一気に追いついて併入の5F62秒6―35秒9、1F11秒4の猛時計をマーク。その上でゴール過ぎもしっかり追われて引き上げてきた。
「放牧先で疲れをしっかり取って入れてくれたので、調整は進めやすかったです。追い切りにまたがった新(斎藤騎手)も“反応は良かったですよ。この一本で中身もできるでしょう”って言っていましたよ」
そう順調な過程を教えてくれたのは担当の原口助手だ。
春はオークス以外、不利などがあり、不完全燃焼のレースが多かったが、「距離が短かったし、コーナーが4つあった方がいいタイプですから」と巻き返しに腕をぶす。
ベストの舞台で2つ目のタイトルを奪取。秋のGⅠ取りへ向けて、ここはしっかり結果を出す算段である。