【ユニコーンS】ペリエール初重賞V
公開日:2023年6月13日 14:00 更新日:2023年6月13日 14:00
UAEダービー④着は価値あり
世界を経験したペリエールが国内でまずは重賞初勝利を狙う。
2月に行われた東京千六のヒヤシンスSを勝って挑んだ、前走の国際GⅡUAEダービー。
黒岩調教師が振り返る。
「距離が千九と少し長いかもしれない、と思っていました。それにペースが速くなるでしょうから、後ろから控える競馬を試みました。ただ、レースでは3~4角で動けない位置となってしまいましたが、それでもゴールまで脚を使って④着。距離は克服してくれました。結果は上位の馬が強かったという感じがありました」
実際、①着だったデルマソトガケの勝ち時計1分55秒81は歴代2位の好タイム。同じ日にウシュバテソーロが勝った古馬最高峰のドバイWCは距離が二千で2分3秒25。わずか百メートルの差で7秒44しか違わない超高速決着だった。
しかも当時、ペリエール自身は日本からの出国検疫でナーバスになり、馬体を減らしてから移動。現地では体が戻り切らない状態での出走、そしてドバイWCとの比較を加味すれば、なおさら、“価値あり”である。
今回は放牧先から5月18日に美浦に帰厩。2週前にウッド5F67秒1、1週前には同68秒2―38秒3をマークしている。
「減った体が回復して戻ってきました。動きも前のめりのフットワークが、1週前には体が起きて、前後の収縮、バランスが修正できていました。気持ちも体もフィットしてきて、思い通りの調整ができています」
昨年はUAEダービーで⑧着だったセキフウが帰国初戦のこのレースで②着。今年は東京で2戦2勝のペリエールの番だ。実績ある東京千六に戻って、待望の重賞勝ちを決める。