市川が人気馬を斬る

【市川の日曜競馬コラム・安田記念】

公開日:2023年6月3日 17:00 更新日:2023年6月4日 15:50

 大阪杯馬ジャックドールは、果たして初のマイル戦に対応できるのか。

 二千メートルのみを走り、8勝はいずれも前半3F35秒以上だ。後半の持続力で勝負するタイプであり、前半が速くなればそれだけ脚はたまらない。実際、昨年の大阪杯が前半3F34秒6で逃げたものの、しまい伸びを欠いて⑤着だった。

 安田記念は例年33~34秒台で流れるだけに、テンが少し忙しくなりそう。自分の競馬に持ち込むのは難しいとみて、ここは押さえ△評価まで。

 ソングラインの連覇達成に期待した。

 東京マイルは〈4101〉。唯一の着外だった昨年のヴィクトリアマイル⑤着もスタート直後にゴチャつき、ポジションを下げるロス。3角ではつまずく場面もあり、前残り決着で流れに乗り切れなかった中で0秒3差だ。とにかく、この舞台では崩れない。

 前走勝ちから中2週でも、2週続けて3頭併せの真ん中に入るタイトな追い切りを消化。さらに上のデキで臨めるはず。今年も豪快に差し切る。

【阪神11R・松風月S】 オーロラテソーロはやはり、ハンデ58・5キロでテンのダッシュ力に響くはず。もまれ弱いタイプで行き脚がつかないと、馬群につつまれてリズムを崩すシーンも十分に考えられる。押さえ△。

 本命はサンライズアムールだ。ダート路線に転向後、5戦4勝で一気にオープン入り。昇級初戦の前走も③着と早々に通用のメドを立ててきた。2戦2勝の阪神千二で差し切りに期待する。

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6月4日(日)東京競馬場

6月4日(日)阪神競馬場

市川正人

市川正人

 入社13年目で普段は編集業務に携わりながら、時に外国馬取材のため競馬場へ通うことも。
 競馬との出合いは小学3~4年生のころ、家族と中山競馬場に行ったのが運の尽き(?)。見事にドはまりして現在に至る。週末特別版にてコラム「人気馬を斬る」、関東ローカルでは本紙を担当しています。
 記憶に残るレースは2008年の天皇賞・秋と10年のスプリンターズS。前者はウオッカ、ダイワスカーレットによる2センチ差の名勝負を現地で観戦できて今でもいい思い出に。一方、後者は水~金曜まで取材してきた香港馬ウルトラファンタジーに本命を打たず勝たれた悔しさから。
 競馬以外では熱狂的な氷室京介ファン。この原稿も自宅でヒムロックを聴きながら書いているくらい、いまだに卒業できません。「ANGEL」や「KISS ME」、バラードなら……あ、スペースがなくなった。

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