【皐月賞】ファントムシーフ11秒2で締めてルメールご機嫌
公開日:2023年4月12日 14:00 更新日:2023年4月12日 14:00
近年で皐月賞と相性のいい共同通信杯を制した後はチャンピオンヒルズへ放牧。本番から逆算して3月7日に帰厩し、コースで丹念に乗り込まれてきた。
先週はルメールが手綱を取っての併走追い。コーナーで並びかけたところでフワッとした面を見せて見栄えは悪くなったが、大外を回って6F80秒3―36秒2、1F11秒5なら悪くない。
そのひと追いでスイッチが入った。今週は馬場入りから適度に気合が乗って、道中は僚馬の1馬身ほど後ろから。ゆったりとしたペースにも折り合いがついていいリズムだ。コーナー手前から内から並びかけにいく際のアクションも実に良かった。最後の2Fは11秒4―11秒2の加速ラップで締めて、全体時計は6F83秒6―36秒6。
見た目に厚みがあって力強さも感じる馬体。それでいて太め感も全くない。大一番へ向けて、きっちり仕上がった。
○…「先生(西村師)、厩舎スタッフといい仕事をしてくれた。馬の状態はベストになりました」とはルメール。遅れた1週前追い切りと比較してこう表現した。「ハービンジャーの子で体が大きく、バランスが凄くいい。前走(共同通信杯)は長い脚で加速し、決勝線まで維持できた。いい競馬でGⅠレベルの馬。いいポジションを取れたら勝てそうです(笑)」と終始、ご機嫌な雰囲気が印象的だった。