【京都記念】キラーアビリティ完全復活
公開日:2023年2月9日 14:00 更新日:2023年2月9日 14:35
折り合い面に進境あり
キラーアビリティが好ムード。
2歳時にはホープフルSを押し切り、GⅠウイナーに輝いた。しかし、3歳春は皐月賞⑬着、ダービー⑥着。秋も放牧明けのアルゼンチン共和国杯で⑧着と結果を出せなかった。
それが、暮れの中日新聞杯は大違いだった。1枠1番から道中は後方で折り合いに専念。そのまま4角を回り、直線で追い出されるとグイッと伸びた。②~⑦着が首、首、鼻、首、首、首差の激戦を見事に差し切りだ。
斉藤崇師は「馬の後ろでジッと我慢できていたのは収穫でした。2走前にC・デムーロ騎手が折り合いに気を付けて乗ってくれたのがいい方に出たと思います。最後も狭いところをよく割って出てくれましたね」と振り返る。
その後は放牧を挟み、入念に乗り込まれている。先週は新コンビのムルザバエフが手綱を取り、Cウッドで6F80秒8―37秒6、1F12秒1をマーク。日曜にもしまいを伸ばすと、今週水曜も馬なりで6F83秒7―37秒0、1F11秒6。軽快に駆け抜け、好調子をアピールした。
「放牧に出して、順調なら京都記念と思っていました。本当に順調ですよ。先週、速いところをやっているので、今週は我慢させて、直線はしっかりと反応。いい状態でいけそうです。強い馬が揃っているけど、この馬もGⅠ馬というところを見せることができれば」
ローカルのハンデGⅢだった前回から中央場所の別定GⅡに。同期のダービー馬ドウデュース、ひとつ上の年度代表馬エフフォーリアもいる。そこでも連勝を飾り、完全復活といきたい。