【有馬記念】②着ボルドグフーシュであらためて証明した最強世代
公開日:2022年12月26日 14:00 更新日:2022年12月26日 14:00
94年以来となる3歳ワン・ツー
今回が“ラスト有馬”だった福永に導かれて②着に善戦したのも、勝ち馬と同じ3歳馬のボルドグフーシュ。94年のナリタブライアン=ヒシアマゾン以来、実に28年ぶりとなる3歳馬のワン・ツー決着だった。
今秋は天皇賞をイクイノックス、マイルCSも3歳馬セリフォスが制した。近年の日本競馬で最強レベルともいえる芝マイル~二千メートル。そのトップクラスが集う両GⅠをともに3歳馬が勝ったのは史上初のことだった。
その後も京阪杯=トウシンマカオ、中日新聞杯=キラーアビリティ、カペラS=リメイクと、異なるカテゴリーから続々と今後が楽しみな勝ち馬が出ている。
そして有馬記念であらためて示された世代レベルの高さ。その層の厚さにも驚かされた。
今回はジャスティンパレスを含めた3頭が出走して、GⅠウイナーはイクイノックスだけ。皐月賞馬ジオグリフ、ダービー馬ドウデュース、菊花賞馬アスクビクターモアは不在だった。
ボルドグフーシュは前走の菊花賞で鼻差②着だったとはいえ、古馬の主要GⅠ勝ち馬がズラリ揃った今回のメンバーでは実績的に見劣っていたのも確か。
それでもレースでは後方2番手からの大外まくりで長く脚を使って、堂々たる内容で②着。同期のライバルにこそ2馬身半と水をあけられたが、豪華メンバーの中で胸を張れる内容だった。
いわば“2番手グループ”の存在でも、このハイレベルな走り。来年は充実の4歳シーズンを迎える最強世代に、一目置いていかねばならない。