ジャンダルムで勝負。
栗東の池江厩舎は先週までJRA40勝を挙げてリーディングトップ。通算は794勝で、そのうち重賞は87勝を数える。これを距離別で見ると、二千が28勝で断トツ。千八、千六が11勝、二千四百が10勝、二千二百が9勝と続く。
中~長距離を重視していることははっきり。そんな中、千二で素質を開花させたのがこの馬だ。
デビュー時は違った。千六で新馬、デイリー杯2歳Sをぶっこ抜き。二千に延ばしたホープフルS、弥生賞でも②③着と上位争いを演じている。
5歳時には千六のニューイヤーS、千四の信越S勝ち。6歳時には初めて千二に参戦した春雷Sを快勝。
そして、7歳の今年はオーシャンSで厩舎に初のスプリント戦のタイトルをもたらした。
当時は4カ月ぶりのシルクロードS⑬着からガラリ一変だった。今回も同じパターンを取ってきた。5カ月ぶりの北九州記念は⑰着。これはあくまでステップだから気にすることはない。
中間は元気いっぱい。2週前に坂路4F51秒6―11秒9、1週前に50秒6―11秒8と続けて先着。今週は馬なりで52秒7―12秒0。状態は二重マルがつく。
“勝ちパターン”で大舞台へ。名伯楽の2つ目のスプリント重賞Vはビッグタイトル。期待が膨らむ。
【中京11R・ポートアイランドS】 ワールドウインズが面白い。
昨年、オープン特別に格上挑戦した関門橋Sを差し切り。その後、勝ち星から遠ざかっているが、2走前のメイSは見せ場十分だった。
道中は無理せず控えて中団から。直線では最内を突いて、残り1Fでは先頭に。最後は2頭にかわされたものの、②着に首差③着と圏内入りだ。
前走の中京記念⑬着は重賞。オープン特別、リステッド競走なら十分やれていい。再ブリンカーも魅力がある。
予想のスタンスはビッグ配当狙い。取材、データなどをいろいろと取り入れて、波乱ありと踏めば、超大穴にも◎を打っています。
今でも時折、ファンに話しかけられるのが、92年エリザベス女王杯でアッと言わせたタケノベルベットです。ぶっつけのGⅠ挑戦で、91・3倍のブービー17番人気と全くの人気薄でした。
それでも、前半戦で3勝を挙げ、チューリップ賞で③着と素質の高さは間違いなし。名伯楽・小林稔師の仕上げも万全ムードです。
レースはまくりが決まり、②着が○の2番人気メジロカンムリ、③着が▲のニシノフラワー。導入2年目の馬連が7万470円もつけて喜びました。
ただ、こんなことも。1週前の菊花賞では馬券を大きく踏み込んで惨敗。それで女王杯は控えめに……。
これからも僕だけでなく、ファンの記憶に残る鬼穴を探していきます。