大谷のメイン縦横無尽

【大谷の日曜競馬コラム・レパードS】

公開日:2022年8月6日 17:00 更新日:2022年8月7日 16:19

【新潟11R・レパードS】 カフジオクタゴンで好配当だ。

 これまで7戦3勝と決して順調に勝利を重ねていったわけではない。

 しかし、540キロを超す超大型のモーリス産駒で、いかにも早い時期の完成度よりもスケールと成長力で勝負していくタイプ。実際、レース経験を積みながら着実に進化している。

 3歳になってからの3戦は①⑧①着。前々走の八王子特別では崩れたものの、この時はスタートで大きくつまずいて落馬寸前のアクシデント。4コーナーでは最後方と絶望的な位置から半分負かしてきたのだから、悲観する内容ではなかった。

 その証拠に続く鷹取特別では道中5番手から外を回ってポジションを上げて、直線入り口で先頭に並びかける強気の競馬で3馬身差V。2勝クラスの二千メートルで前半5F60秒6のタフな流れでこの勝ちっぷりは、相当に力がなければできない。

 ここにきての上昇度ならメンバー随一。ラヴズオンリーユーで香港GⅠクイーンエリザベスⅡ世Cを制したホー=矢作厩舎のホットラインで、重賞タイトルを掴む。

 強敵はホウオウルーレット。前走のいわき特別はゴール前は流しながら5馬身差でタイレコードV。こちらもスケールの大きさはかなり。

【札幌11R・エルムS】 アイオライトの重賞初制覇だ。年明けからの3戦は逃げて早めに絡まれる厳しい展開で⑬⑬⑭着と惨敗続きだった。

 そこで、前走の大沼Sでは「2番手の外めを狙っていく」と武藤師。実際は2番手でも内めからになったが、しっかり勝ち切ったから収穫大といえよう。その後はマリーンSは登録だけにとどめて、ゆったりとしたローテーションでこのレースを狙いにきた。

「ここにいい状態でもっていくのに、中1週で使わなくて正解だったね」

 脚質に幅が出てフレッシュな状態で臨む目標の一戦。逃げるロードエクレールを内に置いての2番枠も絶好といえよう。力強く抜け出して連勝を決める。

 相手本線は昨年の勝ち馬スワーヴアラミス。小回り千七は〈3110〉と崩れ知らずだ。

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8月7日(日)新潟競馬場

8月7日(日)札幌競馬場

大谷剣市

大谷剣市

 B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
 予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
 レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。

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