木津の見解

【日曜函館12R】木津の見解

公開日:2021年8月7日 17:00 更新日:2021年8月7日 17:00

 ベストの舞台を見つけたジャンカズマが今度は決める。折り合い面を考慮して千二に初挑戦した前走が秀逸。出負けして万事休すかと思いきや、完璧なリカバリーで勝ち馬とは首差の②着まで追い込んできた。発馬五分ならチャンスは十分だ。

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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