函館競馬が終了して、先週末に札幌競馬が開幕しました。札幌に北上してから数日こそ「暑い」と感じることもありましたが、今はそれまでの暑さからの寒暖差で「寒い!」と思うほど。実際、早朝の調教時は半袖だと肌寒さを感じます。
そして待ちに待った札幌競馬。ちょっと残念だったのは、初日に鮫島駿騎手が斜行により騎乗停止、日曜も丹内騎手が同じく斜行したことで騎乗停止となってしまったこと。馬券を買うお客さんからは好評な2人が来週土曜(8日)から開催4日間の騎乗停止処分になりました。
どちらのレースも「まぁ、仕方ないかな」という内容ではありました。僕個人としては、レース前の木曜に丹内騎手と夕食に行き、おでんを食べつつ函館リーディングのお祝いをしたばかりだったので残念でなりません。
この騎乗停止。今でこそ翌々週からの適用となっていますが、それ以前はルールも少し違っていました。
実は2004年までは翌日から騎乗停止処分が執行されていました。つまり、土曜競馬で騎乗停止処分を課された場合、翌日の日曜は乗れなかったのです。これはホント大変! 例えば土曜12Rで失格、騎乗停止になったものなら、翌日の代替え騎手をすぐに探さなくてはならない。関係者もバタバタだけど、新聞だってすでに発売されている。まだネットも普及していない時代なので、その発表も遅い。
そんな事態を回避しようと思ってなのかどうかは分かりませんが、04年からは「土曜に騎乗停止処分を受けても日曜は乗れる」と猶予ができました。それからさらに緩和して、現在では翌々週からの執行に。この変更の大義名分としては「異議申し立て」があった場合のことを考慮してですが、実際に現場サイドとしても次週の代替え騎手を早急に探さなくてもよくなったので、ありがたいと言えば、とてもありがたい。とはいえ、〝厳しさ〟という点においては「緩すぎね?」といった一定数の否定意見があることも事実です。
確かに競輪などは失格になったら「即日帰郷」といって、1開催で走る予定の3~5日ほどの残りのレースに出ることはできません。聞くところによると遠い場所まで遠征して、この憂き目に遭った場合、すぐに宿舎も追い出されるため、交通手段によっては当日帰宅は難しい場合もあります。そうすると、自腹でホテルに泊まったり、追加で旅費を捻出しなくてはなりません。しかも、数日間で稼ぐはずだった遠征も初日で失格になってしまえば、大赤字だそう。
それに比べれば、仮に騎乗停止処分になっても実際に乗れなくなるのは翌々週。もちろん美浦、栗東までのタクシーの手配もJRAが持ってくれるという〝超優遇措置〟の中での騎乗停止です。競輪と比べれば、確かに「緩いなあ」とは思ってしまいますが、これはもう僕のエリア外のルールなので、この辺にしておきましょう。
さて、開幕週の日曜に武豊騎手と検量室で顔を合わせた時の僕の第一声はというと……、
「豊さん、昨日、自己記録更新を達成してませんでした?」
と笑いながら言うと豊さんも、
「いやぁ、昨日は散々やった」
僕の言っている意味がすぐに理解してくれたようでした。
その答えはというと……、初日の成績が7鞍に騎乗して③⑥②⑧⑩⑫①着。一見、何の変哲もない成績ですし、7戦して馬券に絡んだのが3回なら、まずまず優秀なレベルです。しかし、それ以外の4レースの成績が問題だったんです。
実は4つのうち、なんとシンガリ負けが3回。つまり7戦して3走でシンガリ負けという、「武豊」として考えた場合、とんでもない珍記録だったんです。
「お前、ホント、よく見てるよなぁ」
「豊さんマニアなんで(笑)」
なんて会話を笑顔でかわしましたが、シンガリ率4割以上の驚異の数字をたたき出したので「自己記録更新?」と言ったわけです。
〝まぁ、そんなこともあるさ〟というのも競馬ですが、馬券圏外の成績を見ていると、なかなか面白い出来事を発見できるかもしれませんよ。
ということで、今のところは涼しい札幌で残りの夏競馬を、人馬ともに無事に過ごしていきたいと思います。


























