【天皇賞・春】クロワデュノールGⅠ4勝目で達成した史上最速の記録とは
公開日:2026年5月3日 16:55 更新日:2026年5月8日 11:12
あのオルフェーヴル超え
なかなか出ない写真判定。誰しもがヤキモキして待った結果、天皇賞・春の勝ち馬はクロワデュノールに。単勝200倍超えの超人気薄だったヴェルテンベルクは惜しくも鼻差の②着に終わった。
これでクロワデュノールはGⅠ4勝目。大阪杯に次ぐGⅠ連勝で、父キタサンブラックとの親子制覇も達成した。また、キタサンブラック産駒としては初めての三千㍍超級の勝ち馬となった。
GⅠ4勝は完全に名馬の域だ。
日本馬で最多はアーモンドアイの8勝(JRAのみ。他にドバイでの勝利もある。以下もJRAのGⅠのみの数字)。7勝がテイエムオペラオー、ディープインパクトと、クロワの父キタサンブラック。6勝がオルフェーヴル、ゴールドシップなど5頭いて、5勝馬は古くはナリタブライアン、近年ではイクイノックス、ドウデュースなど7頭。クロワデュノールは4勝馬となり、どこまでGⅠ勝ちを積み重ねるか、注目される。
それでなくても、今回の勝利は価値がある。
2歳時のホープフルSは中山、3歳時のダービーは東京、そして今年の大阪杯は阪神で、今回の天皇賞・春は京都。スプリントGⅠのみの中京を除き、主要4場での全GⅠ勝ちを達成した。
グレード制導入後、この4場GⅠ制覇を成し遂げた馬は決して多くない。
あのテイエムオペラオーは99年皐月賞(中山)、00年天皇賞・春(京都)、宝塚記念(阪神)、天皇賞・秋(東京)で、4歳10月での記録達成だ。
オルフェーヴルは11年皐月賞(東日本大震災の影響で、東京での施行)、菊花賞(京都)、有馬記念(中山)、12年宝塚記念(阪神)で、4歳6月での達成となった。
牝馬ではジェンティルドンナ。12年桜花賞(阪神)、オークス(東京)、秋華賞(京都)、14年有馬記念(中山)。ラストランでの達成は5歳12月である。
父であるキタサンブラックも4場GⅠ制覇をしている。
15年菊花賞(京都)、16年ジャパンC(東京)、17年大阪杯(阪神)、有馬記念(中山)で、こちらもジェンティルと同じ5歳の12月、ラストランでの達成だった。
実は4場制覇をしている馬はこの4頭だけ。アーモンドアイは中山では勝っていないし、ディープインパクトは阪神での勝利がない。4歳時の宝塚記念は京都での開催だった。
こうやって見ていくと、これまでの4場制覇の最速はオルフェーヴルの4歳6月。クロワデュノールはこの記録を塗り替えたことになる。
ま、オルフェーヴルの頃はまだ大阪杯がGⅡだったというのもあるかもしれないが、クロワデュノールはそれぞれ形態が違う4場で最高のパフォーマンスを示し、距離も二千㍍から三千二百㍍までこなした。しかも、史上最速の速さで。
鼻差の辛勝とはいえ勝ちは勝ち。では、GⅠ5勝目の舞台はどこになるのか。また、マスカレードボール、ミュージアムマイルといった同期の精鋭とはいつ戦うのか。楽しみは尽きない。


























