ヴェルテンベルクの大駆けに期待する。
オープン昇級後は重賞を4戦して⑨⑦⑥④着と一戦ごとに着順を上げてきた。とりわけ評価できるのが、三千メートル超級の前2戦だ。
ともにレースは内枠スタートから。道中はロスなくイン。普通なら絶好の展開に見えるが、この馬にとってはかなり苦しい。というのも、非常に長く脚を使える半面、瞬発力に欠けるタイプ。良さを生かすには自ら進出していくのが理想なのだが、2戦ともに真逆の形となってしまった。
不得手な展開だから脚を余すのも当然で、ステイヤーズSは坂を上ったところでようやくトップスピードに乗り、前走のダイヤモンドSではゴール板を過ぎてからグイグイ伸びていたほど。スムーズに仕掛けられていれば0秒3差、0秒6差という着差はさらに縮まったはずである。
その点、今回は大外15番枠。身動き取れない位置にハマってしまう心配はなく、持ち味を発揮するにはもってこいといえる。
状態もいい。4月3日に帰厩して以降は坂路で下地をつくり、1週前にCウッドへ。松若を背にしっかり追われて6F82秒5―36秒8、1F11秒3をマークしてきた。これでピリッとしたようで、直前の坂路では自己ベストに0秒3迫る4F51秒6。いつになく動けている印象で、上野助手も「具合はいいですよ。松若ジョッキーも“先週からさらに良くなった”と言ってくれました。相手は強いですが、どれだけやれるか楽しみはあります」と期待十分だ。
追ってバテない強みを生かしてロングスパートがかなえば、3強に食い込む余地は十分。狙う価値は大いにある。
相手本線はアドマイヤテラ。阪神大賞典レコードVの反動はなく、むしろ「ピッチの回転数が上がって、ストライドも伸びた」と友道師。3連単は2頭軸マルチで勝負する。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。





























